再び交わる視線と感情。南雲奨馬×濱屋拓斗が語る再共演の手応え

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タイBLドラマ『The Boy Next World』(原作:MAME Orawan Vichayawannakul)の日本リメイク版として制作された『The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜』。W主演を務めるのは、同じくタイBLドラマの日本リメイク版『Love in The Air-恋の予感-』でもパートナーを組んだ南雲奨馬と濱屋拓斗だ。再共演となる本作で、2人はどのような関係性を築き上げたのか。作品への向き合い方や、互いに寄せる信頼について語ってもらった。

パールとピアス。互いの「似合う」を語り合う

――今日の衣装は、リンクコーデみたいな感じですね。お互いに「似合っているな」と思うポイントを教えてください。

南雲奨馬(以下、南雲) 僕から言っていいですか? (濱屋さんのシャツのボウタイを引っ張りながら)やっぱり、この……。

濱屋拓斗(以下、濱屋) そこから攻める?

南雲 このパールが似合うなって思います。僕は、こういうテイストはあまり似合わないんですよ。でも、彼は本当に美しいので、このパールがすごくお似合いだなって。普通のボウタイじゃなくて、パールっていうところがかわいいなと思いました。

――以前、お仕事をご一緒したスタイリストさんが、パールが似合う男性は珍しいとおっしゃっていました。

南雲 そうだと思います。誰でも似合うわけじゃないですから。

濱屋 嬉しい! パール系男子です。

南雲 僕も褒めて、褒めて。

濱屋 しょーくんは、やっぱり黒が似合うなって思います。スタイルがいいから、シックに着こなせていていいですよね。あと、僕の目を一番引いたのは、実はピアスなんです。顔立ちがはっきりしているから、シンプルなピアスがすごく映えるなと思いました。

――細いタイもお似合いですね。

南雲 こういうの、初めてなんですけど、かっこいいですよね。

――撮影現場で見かけるお互いのファッションで、「ここが好きだな」と感じるポイントはありますか?

南雲 たっくんは、僕のアイテムを全部真似してくるんですよ。同じサンダル、同じようなスウェットに、同じようなバッグを持って、同じ水筒を使っていて。

濱屋 違うよ! いや……結構参考にはさせてもらってるんですけど。でも、これだけは言わせてください。サンダルは僕のほうが先に履いてました。

南雲 いやいや、僕は昨年から履いてたから(笑)。2人ともファッションの系統は似ているんですけど、彼はK-POP寄りのスタイルが多い気がします。

――お2人で買い物に行ったりはしないんですか?

南雲 韓国に行った時に、一緒に「Gentle Monster(ジェントル・モンスター)」っていうアイウェアブランドや、ファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」のショップに行きました。僕たちはファッションも好きなんですけど、それ以上にご飯が好きなので、ファッション:ご飯=3:7くらいの割合で、おいしいものをたくさん食べましたね。

――いいですね。お2人それぞれのファッションのこだわりについても教えてください。

濱屋 K-POPが好きなので、ファッションにもそのテイストをなるべく取り入れるようにしています。放っておくと黒が多くなっちゃうので、最近はなるべく色味のある服とか、柄物を選ぶようにしていますね。今日の私服も水色です。しょーくんは、ザ・モデルさんみたいなファッションで、撮影の時は朝早いのに、いつもちゃんと着こなしていてすごいなと思っています。

南雲 嬉しいです。僕は、ちょっと胸元が開いたセクシーな服とか、首周りがスッキリ見える服を選ぶようにしています。あと、普段から筋トレをしているので、ピチッとした服のほうが好きなんです。そこは意識していますね。

――インタビューが始まる前に、二の腕の話をされていましたよね。『Love in The Air-恋の予感-』の時、腕に寄ったカットがすごく多いなと思って。カメラマンさん、わざと寄っているなと感じました。

南雲 確かに、腕のアップは多かったですね。実際、撮影ギリギリまでパンプアップしていました。

濱屋 2人で並ぶと体格差がすごいですよね。

南雲 そこがいいなと思っていて。たっくんの隣にいると、僕の筋肉が映えるんですよ。

濱屋 『Love in The Air-恋の予感-』の時に、「自分ってこんなに細いんだ!」と思いました。今までそんなふうに感じたことなかったんですけど、隣にいる人が大きいと、こんなに細く見えるんだなって。

南雲 シュッとしていて美しかったです。

気合いもキスの勢いも増した再共演

――W主演として再共演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

南雲 前作の『Love in The Air-恋の予感-』をたくさんの方にご覧いただいて、作品を愛してくださるファンの方がいらっしゃったおかげで、今回また自分たちをキャスティングしていただけたと思っています。再共演については、「今回も彼なら」っていう嬉しさと安心感がありましたね。

濱屋 タイ版オリジナルでも同じパートナーの方々で2作目が作られたので、僕たちももしかしたら……って、ちょっと期待していたところがありました。そうしたら本当に「また日本リメイク版をお願いします」ってオファーをいただけて、すごく嬉しかったですね。前回を超えていきたい、もっとしっかり作品として成長した姿を届けたい、という気持ちも強くなりました。

南雲 確かになんか……。

濱屋 違ったでしょ?

南雲 キスの勢いがすごかった。

濱屋 勢いというより、前より自然にできた感覚はありましたね(笑)

南雲 時間が空いたから、愛情が募ってたんだね。

濱屋 早く撮影したいと思ってたからね。

――前作から期間が空きましたが、お互いに対して変化は感じましたか?

南雲 やっぱり、彼は天狗になっていましたよ。

濱屋 なってないわ(笑)

南雲 それは冗談なんですけど。お互いの共通認識として、作品をいいものにするうえで必要なのは「自分たちの演技力をもっと上げること」っていうのが一致していて。目指す方向が同じだったので、心強かったです。

濱屋 撮影が始まった時に、「お互いこの作品のために頑張ってきたんだ」って感じました。僕としては、1年前の自分を超えなきゃいけないと思っていたし、しょーくんは別のドラマにも出ていたので、そこに追いつかなきゃいけないっていう気持ちもありましたね。

――南雲さんは『25時、赤坂で Season2』と、どちらの撮影が先だったのでしょうか?

南雲 『25時、赤坂で』の撮影を終えた1か月後くらいに、『The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜』の撮影に入りました。

――『25時、赤坂で』から本作に持ち帰れたものはありましたか?

南雲 めちゃくちゃありましたね。『25時、赤坂で』のメンバーはキャリアもあるし、僕も尊敬しているので、いろいろなことを吸収できました。僕は感情を出す演技が苦手で、そこが悩みだったんですけど、赤坂のメンバーに「もっとこうした方がいい」って具体的に教えてもらって。『The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜』でも、そのアドバイスを活かせたと思います。

――濱屋さん、そんな南雲さんと共演して、前作よりも「感情が伝わりやすいな」と感じた部分はありましたか?

濱屋 ありましたね。感情的になるシーンの時に、「こういう顔もするんだ」って思って。カットがかかった瞬間に「びっくりした」って、しょーくんに言っちゃったぐらいです。いつも彫刻のようなかっこいい顔を見ていたけど、その顔が一瞬、人間味のある顔に変わって、「おおーっ!」と思いました。

南雲 ぜひ前作も見て、違いを感じていただきたいですね。ラブシーンも、前作より大人っぽいムードです。掛け合いもスムーズになりましたし、テンポ感もいいと思うので、成長した僕たちを見てほしいなと思います。

――先ほど「安心感」という言葉がありましたが、前作に比べて、細かく説明しなくても伝わるような感覚もあったのでは?

南雲 それこそ一番わかりやすいところで言うと、キスシーンで、こっちに行ったらこっちに来る、みたいな。アングルに合わせた細かい動作も、前作で何度もやっていたので、本当にスムーズでした。お互いに対するそういった信頼感も、映像ににじみ出ているのではないかと思います。

濱屋 前作では、まだ探りながら演じている部分も多くて、たくさん学ばせてもらいました。

南雲 いやいや、やめてよ、そんな。

濱屋 本当にありがとうね。でも今回は「こういう動きをしたら2人ともやりやすい」みたいなことが自然とわかって、その都度相談しなくてもよくなりました。その分、感情表現などもっと深い部分に時間をかけられたなと思います。

並行世界をより楽しむなら「2周必須」

――台本を読んだ時、「並行世界×恋愛」という設定をどのように受け止めましたか?

南雲 台本をいただく前にタイ版オリジナルを見ていて、すごく面白いなと思いました。俳優として挑戦しがいがあるし、BLドラマとしても新しいなと思いましたね。ただ、設定が複雑で難しいので、「自分は今どの世界の沙羅を演じているんだっけ?」って混乱することもありました。

濱屋 これは今の世界の過去なのか、並行世界の過去なのか……みたいな。混乱している僕たちを見て、途中から監督や脚本家さんが、台本に時系列を振ってくれたんです。いろいろ整理してわかりやすくしてくださったんですけど、慣れるまではどの世界の四葉楓を演じているのか、たびたびわからなくなりましたね。

南雲 伏線もすごく多いんですよ。1、2話で出てきた伏線が、意外なところでつながることもある。そこがこの作品の面白さだし、見どころのひとつだと思っています。

濱屋 そういう意味でも、絶対に最後まで見てほしいですね。全部知ったうえで、もう一度1話から見直すと、新しい発見ができると思います。「2周必須」って書いておいてください!

南雲 欲張りだ(笑)。欲張っていきましょう。

――絶対に書いておきます! 共演者の方々とのやりとりはいかがでしたか?

濱屋 楓は友だちが多くて、共演者のみなさんともすごく仲良くなれました。休憩のたびにみんなで話していて、現場はずっと和気あいあい。そんな空気感のまま撮影していた感じでしたね。演技経験のある方も多く、お互いにサポートし合える環境だったので、僕も楽しく臨めました。

南雲 僕はベテランの方々とご一緒する機会が多く、現場ではリスペクトを感じる場面がたくさんありました。最初は自分の役づくりで精一杯でしたが、撮影が進むにつれて、共演者のみなさんと演技についていろいろ話せるようになっていきましたね。その積み重ねが、作品にもいい形で反映されたと思います。鴈原竜役の岩永洋昭さんとは1対1で向き合うシーンがあり、撮影中は正直とても怖かったです。でも撮影が終わると本当に優しくて、「ありがとうございました」と声をかけてくださって。その姿がかっこいいなと感じました。役を離れたところでもしっかりコミュニケーションを取り、現場の雰囲気や士気を高めていくことの大切さを学んだ現場でした。

濱屋 しょーくんの撮影中、僕はモニターを見ていたんですが、沙羅のお母さん役の横山めぐみさんの演技に圧倒されましたね。役が外れたところでは、ほわっとした雰囲気の優しい方なんですけど、カメラが回ると顔つきが変わって、「恐ろしい」と思うほどでした。

――濱屋さん演じる楓は、孤独を抱えたキャラクターですが、役づくりはどうされましたか?

濱屋 すごく悩みました。監督から「自分の性格について追究しろ」と言われて、毎日悩んで、悩んで、僕なりの楓を作っていきました。今はケロっとしゃべっているんですけど、クランクイン時の取材では、こんなふうにしゃべれなくて。現場で「いつもの拓斗じゃない。楓だった」って言われることもありました。

南雲 普段の天真爛漫な姿からは想像ができない雰囲気でしたね。

2作品を通じて育んだ信頼関係

――本作では、相手を信じることでしか前に進めない関係性が描かれますが、ご自身にとって「人を信じる」とはどういう行為ですか?

南雲 「人を信じる」っていうのは、「期待する」ことでもあると思っています。信じているからこそ、相手に何かを求めたり、こうしてほしいって期待したりすることってあるじゃないですか。そういう期待から生まれる悲しみや喜びこそ、その人の素の部分なんじゃないかなと思います。

濱屋 自分の中にしまっていることを打ち明けられる相手は、本当に信じられる人だと思います。内に秘めた気持ちって、なかなか話せないし、僕もなるべく話さないようにしてきたんですけど。でも、それでも言えるのは、「この人ならどう思われても大丈夫」って心から信じているからだと思います。

南雲 (自分を指して)信じてるんですか?

濱屋 ……信じてます。

南雲 間があったな。

濱屋 心から信じてますよ。

――最後に、今作を楽しみにしている方に、一言ずつメッセージをいただければと思います。

濱屋 前作から僕たちを応援してくださっている方には、「しょまたく帰ってきたぞ」って、声を大にしてお伝えしたいです。並行世界という、ほかにはない新しい感覚のBLドラマを、どうぞお楽しみください。

南雲 前作から見てくださっている方には、前作とはまた違う僕たちの感情や、大きく変化した部分を感じてもらえると思います。並行世界というファンタジー要素を楽しみつつ、細かく散りばめられた伏線にも目を向けてみてください。一度だけでなく、何度も繰り返し楽しんでいただけたら嬉しいです。

■作品情報

「The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜」
©2026「The Boy Next World ~並行世界の恋人~」製作委員会
初回配信日:2月1日(日)19時よりFODにて見放題独占配信
初回放送日:3月2日(月)深夜フジテレビにて放送
※放送・配信予定は予告なく変更になる可能性がございます。
原作:MAME Orawan Vichayawannakul
製作:「The Boy Next World ~並行世界の恋人~」製作委員会
製作幹事:東映ビデオ
製作プロダクション:レ・スタ
製作協力:Magic Cube Entertainment Co., Ltd.
プロデューサー:中野剛 竹村友里
アソシエイトプロデューサー:蒋嵐
脚本:灯敦生 小西麻友 井上瑠菜
監督:飯塚俊光 灯敦生
オープニングテーマ:Nuttarat Tangwai『LUCKY DAY』
エンディングテーマ:Chaikamon Sermsongwittaya『君がいた世界で』
出演:南雲奨馬 濱屋拓斗
植村颯太 中山脩悟 田野優花 荒川ちか 唐木俊輔 藤園麗
岩永洋昭 横山めぐみ
公式サイト:https://theboynextworld.com/

■公式 SNS
ドラマ公式X:@TBNWMD
ドラマ公式Instagram:@tbnwmd
公式ハッシュタグ:#ボネクワ

Model:SHOMA NAGUMO,TAKUTO HAMAYA
Photography:TAKANOBU SOUMA
Stylist:TAKAYUKI YATAGAI
Hair&Makeup:AYANO TACHIBANAText:SUI TOYA