「役と向き合う時間のなかで、距離が自然と縮まった」

高校時代からの親友・横井湊と中乃航。何気ない日常を一緒に過ごしてきた2人の関係が、「俺と同棲して」という一言をきっかけに少しずつ揺れ動いていく——。ドラマ『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』は、長年の親友ゆえに一歩を踏み出せなかった2人の、“守りたい友情”と“進みたい恋”のゆくえを描いたラブコメディだ。
W主演を務めるのは、ボーカルダンスグループ「原因は自分にある。」の吉澤要人と、男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」の雨宮翔。ドラマ初主演となる本作で、湊として、航として過ごした時間を、2人に振り返ってもらった。
隣にいてくれたから安心だった
――お二人が演じた湊と航は高校時代からの親友ですが、「親友らしさ」をどう作り上げていきましたか?
雨宮翔(以下、雨宮):要人くんとは、これまでお話しする機会がなかったので、作品が決まった時は「仲良くならなきゃ」と思っていたんです。でも結局、特別なことは何もしていなくて。現場で会って話すうちに、自然と2人の空気感が出来上がっていきました。
吉澤要人(以下、吉澤):そうですね。1カ月半くらい、ほぼ毎日一緒にいたので、意識しなくても自然と関係ができていったと思います。
――お二人とも、ドラマの主演を務めるのは初めてでしたが、プレッシャーはありましたか?
吉澤 作品の中心に立つ責任は感じていました。ただ、主演としての責任と、芝居そのものは別だと考えていて。現場では「湊としてそこにいること」がいちばん大事だと思っていたので、一度役に入ったら、変に力まず集中することができました。
雨宮 僕はドラマ出演自体が初めてでしたし、もし1人で主演だったら、もっとプレッシャーを感じていたと思います。でも今回は、要人くんがW主演として隣にいてくれたので、「1人じゃない」「一緒に作っていくんだ」っていう安心感がありました。
吉澤 僕も、その安心感はすごくありました。W主演だったからこそ、2人でより良いシーンを目指していけたというか。翔くんがいいパスをたくさん出してくれたので、事前に作り込んだものを、現場であえて手放しても大丈夫だと思えたんです。
――感情が顔に出にくい湊と、出やすい航。お二人はどちらのタイプですか?
吉澤 これは「せーの」で言ったら合いそう。……せーのっ!
2人 湊!
雨宮 航の「つい考え込んでしまうところ」は自分と重なる部分もあるんですけど、トータルで見ると、湊のほうがより近い気がしています。
吉澤 僕も、感情がわかりやすく表に出るタイプではないので、どちらかというと湊のほうが近いと思います。でも、湊は無愛想ではないんです。口下手だけど、実は愛情あふれる人物なので、そこは意識しながら演じました。
――確かに。原作を読むと、無愛想で感情が顔に出ないというよりも、自分のなかで完結できるタイプだと感じました。
吉澤 そうですね。湊はとてもまっすぐで、自分を持っている人。自分の感情は間違っていない、という自信があるんです。けれど、役を演じる時に、すべて内側で完結してしまうと、カメラに何も映らなくなってしまうなと。どこまで感情を表に出すか、バランスをとるのが難しかったです。
――役作りのために行ったことがあれば教えてください。
吉澤 撮影期間中は「こういう時、湊だったらどう感じるだろう?」と常に考えていました。驚いた時はどんな反応をするのか、嬉しい時はどんな喜び方をするのか。街中での人間観察も、かなり意識的に行いました。いろいろな人の表情や仕草を参考にしつつ、湊という人物を、できるだけ嘘のない存在として作り上げたいと思っていました。
――雨宮さんは、ご自身は湊タイプとのことですが、航を演じるうえで意識したことはありますか?雨宮 航はとても表情豊かなキャラクターで、感情が自然に漏れ出してしまうところが魅力だと感じています。だから、演じる時もその点を大切にしたかった。意図的に表情を作るんじゃなくて、内側に生まれる感情をしっかり見つめながら表現することを心がけました。

海で撮り合った写真。お気に入りの1枚は?
――本作は「カメラ」がキーアイテムですが、お二人は普段、写真をよく撮りますか?
吉澤 僕は昔からカメラが好きで、最初はフィルムから入りました。この作品が決まってから、新しくデジタルカメラを1台購入して、撮影の合間にいろいろ撮っていました。
雨宮 僕は、カメラは持っていませんが、スマホで景色や食べ物をよく撮っています。航は年齢ごとに使うカメラが違ったので、撮影中はいろいろなカメラを触る機会があって楽しかったですね。それもあって、今、本格的なカメラを買おうか考え中です。
――お互いに写真を撮り合うシーンも多かったそうですが、お気に入りの1枚はありますか?
吉澤 このあいだ、撮影中に自分のカメラで撮った写真を見返していたんですけど、いい表情の翔くんがたくさん撮れていて。なかでも、海で撮った1枚が印象的でした。輝いているというか、ちょっと神々しい翔くんが撮れていて、めちゃくちゃお気に入りです。夕焼けを背景に、翔くんがシルエットっぽくなっているカットもあって、それも好きですね。多分、そのうちSNSにアップすると思うので、楽しみにしていてください。
雨宮 (吉澤さんに向かって)楽しみにしてる! 茅ヶ崎周辺でのロケが多かったんですけど、海や朝日が本当に美しくて。行くたびに、新鮮な気持ちで「きれいだな」と思いながら写真を撮っていました。ただ、僕が撮影中に使っていたカメラは制作部に返してしまったので、撮った写真を見返せていないんですよ。
吉澤 データをもらっておけば良かったね。
雨宮 本当にそう!
――撮影のなかで、特に印象に残っているシーンや、苦労したシーンはありましたか?
雨宮 学生時代のシーンでは、2人とも監督からよく「高校生らしい若さを出して!」って言われていました(笑)
吉澤 あれは、現場で一番ドキッとする指摘だったよね。
雨宮 毎回、つい忘れちゃうんだよね。
吉澤 15歳の湊を演じなくてはいけなかったので、意識してもなかなかうまくいかなくて……。僕は、そのまま話すと声が低すぎるので、「15歳らしい声で!」と監督に何度も言われました。雨宮 僕なんて、15歳からもう10年近く経っているから(笑)。「あの頃を思い出せ」「頑張れ」って自分に言い聞かせながら演じていました。湊と航が2人でいる時の空気感は変わらないけれども、若さゆえのテンションというか、学生特有のノリはあると思うので、そこは監督と話し合いながら少しずつ作っていきましたね。

「クールな印象」から「甘えていい関係」に
――お互いに対して、撮影前と撮影後で印象が変わった部分はありましたか?
雨宮 実際に会うまで、要人くんのことを、クールで落ち着いた人なんだろうなと思っていたんですよね。でも、話してみると意外と面白いというか、ちょっと抜けているところがあって(笑)。ポソッとつぶやいた一言が、「ん?」って思うような不思議な言葉だったりして、それにツッコむと、照れて「忘れて」って言うのが可愛いんです。このビジュアルからは想像できなかった一面でした。
吉澤 (笑)。湊と航は同級生なので、僕も撮影期間中は、翔くんと同い年の感覚でいたんです。でも、作品が終わってから改めて会うと、「やっぱりお兄さんだな」と感じることが多くて。不思議な安心感があるんですよね。グループ活動ではなかなか感じないような……もちろんグループも安心感はあるんですけど、それとはまた違う「甘えていいんだな」って思える感覚というか。安心して甘えすぎた気もします。
――「お兄さんだな」と感じた具体的なエピソードがあればお聞かせください。
吉澤 いろいろ奢ってくれました!(笑)あと、僕が変なことをし始めたり、今やらなくていいことをやり始めたりすると、サッとフォローしてくれるんです。そういうことがあるたびに、やっぱり自分より大人だと感じます。
雨宮 GENICにも自分より年下のメンバーが2人いるから、年下の子を見ると、無意識にお世話モードになるのかも。
吉澤 年下と言えば、翔くんが「子供好き」っていうのも、撮影を通して印象が変わった部分です。普段は落ち着いた雰囲気なのに、小さい子を相手にすると一気に表情が変わるんです。作中に、航が勤める写真館の店長の孫の「アニキ」が登場するんですけど、アニキ役の寿昌磨くんと一緒にいる時の翔くんは、今まで見たことがない顔をしていて。「あ、小さい子が本当に好きなんだな」って伝わってきました。
雨宮 アニキ、すごく可愛いんですよ。何度か一緒に撮影したんですけど、みんなで集まって撮影するシーンで、テテテッて走って寄ってきて。目線を合わせたら、そのまま膝の上に乗ってきて、ずーっと僕の膝に座っていたんです。あの時は、完全に顔がとろけていたと思います。
吉澤 あそこは、絶対にいいシーンになっていると思います。
――オンエアが楽しみですね。撮影を経て、お互いに「すごい」と感じたところや、影響を受けた部分はありますか?
雨宮 要人くんは本当にスタイルが良くて、映像を通して見ても、すごく花があるんですよね。そんなふうに、自分が持っていない魅力を持っている人と一緒に仕事をすると、すごく刺激を受けます。こういう花のある人と、今こうして一緒に作品を作れていることがありがたいです。
吉澤 (少し照れながら)ありがとう。僕は、翔くんの声が好きです。GENICでの歌声もすごくきれいで、透き通っていて温かいんですよね。お芝居をしていても、普通に会話していても心地いいし、ずっと聴いていたくなる声だなと思います。
――ナレーションにも向いていそうな、中低音の穏やかな声質ですよね。
雨宮 ありがとうございます。そういえば、ドラマのナレーション収録の時に、音響監督から「上手だね」って言っていただいたんです。それは自分にとって新しい発見でしたし、素直に嬉しかったですね。この作品を通して、自分が映像で表現できる幅が広がったと感じています。アーティストとしても、俳優としても、間違いなく今後につながる、大きな経験になりました。
――ありがとうございます。最後に、これから本作を見る方に向けてメッセージをお願いします。吉澤 目線や表情、ふとした仕草など、日常的な動作の一つひとつを大切にして、湊を演じました。緩やかな日々のなかで少しずつ変わっていく2人の距離や心の揺れを、最後まで見守っていただけたら嬉しいです。

<作品情報>
ドラマDiVE『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』
毎週月曜日 深夜 1:29~ 読売テレビにて放送中
※放送時間は変更になる可能性がございます。
TVerにて見逃し配信・FODにて独占配信中
TVer:https://tver.jp/series/srjs8tvmqr
FOD:https://fod.fujitv.co.jp/title/20dz
出演:吉澤要人(原因は自分にある。) 雨宮翔(GENIC)
中山翔貴 平木幹太 小方蒼介 真瀬樹里 / 古屋呂敏 ベンガル
監督:船曳真珠 のむらなお 岸田雅喜
脚本:森野マッシュ 乾なつみ 本田七海
音楽:坂東邑真
制作プロダクション:レプロエンタテインメント
製作:『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』製作委員会
公式 HP:https://www.ytv.co.jp/douseimade/
【公式 SNS】
ドラマ公式 X:@dramaDiVEP_ytv
ドラマ公式 Instagram: @dramaDiVEplus_ytv
ドラマ公式 TikTok:@dramaDiVEplus_ytv
