【INTERVIEW】トップモデル冨永愛がCHARISMATICをテーマに〝GIORGIO ARMANI〟を身に纏う。

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【INTERVIEW】

ー社会貢献に根差した様々な活動をされていらっしゃいますが、世界を見て感じたこと、また世界に向 けて今発信したいことはどんなことですか?  私たち一人ひとりができることはありますか?

今、世界で起きている戦争を終わらせてほしいです。アンバサダーを務めているジョイセフやWFP( 国連世界食糧計画)を通して私も支援をしてきましたし、常に色々なアンテナを張るよう心掛けています。支援には「知ること・考えること・行動すること」というスリーステップがあり、アンバサダーは自分が興味を持ち、支援し たいと以前から思っていた団体で務めさせていただいています。まず知ることから始めないと、どんな行動も起こせない。社会貢献をはじ め、何かの助けになることをしたいと考えるのであれ ば、まず知ることから始めてみてください。多くの活動団体がありますし、自分の興味を惹くもの 、心に引っかかることを探してみて、その団体や活動内容を支援したりと、スタートはそのアクションからだと思います。その一つひとつが本当に大きな助けに繋がると感じています。

ー社会貢献然り 、やりたいことや好きなことへの挑戦に躊躇してしまう人も少なくないと思うのですが、一歩踏み出すためのアドバイスをいただきたいです。

考え過ぎてしまい、その場に止まってしまったりすることもあるのだと思いますが、まさに一歩を踏み出さないと何も変わらないし、何も生まれないもの。自分を変えたい、夢を 叶えたいという想いも、その一歩を躊躇していたらずっとそのままなので。社会貢献においても、何かしたいなという気持ちはとても分かります。震災の際、私も何かしなくてはという想いに駆られたのですが、どうしても大きなことばかり考えてしまって。でも、そんな大きなことは急にはできないものですよね。先ほどの話に戻りますが、知ることで少しずつ広げていく。知ることができたら伝えることもできる。選択肢はいっぱいあるので、頭でっかちにならず自分に余裕ができた時のために、ここなら支援できるという場所を探しておくことが、 一歩に繋がると思います。

ー身も心もヘルシーでいるために、日頃から意識 していることはございますか?

自分が今どういう状態なのかを知るなど、心と身体に寄り添うことを心掛けています。年齢によっても心身はとても変わりますし、特に女性はホルモンに左右されやすいので、影響を受けた時にどういう方法なら心が癒されるのか、自分の身体がどこまでいったら悲鳴をあげるのかなど、自分が自分のいちばんの良き理解者であることが大切だと思っています。自分の身体の声を聞いて、「AをしたらBになる」という方程式を知ること。例えば、すごく落ち込んだ時にその原因を探ってみたり。生理前なのか少し無理をしたからなのか、それとも脂っこいものをいっぱい食べたからなのかなど、私もそういった試行錯誤を重ねてきました。結論に行き着いた途端に年齢が変わり、合っていたものが合わなくなったりとまた変化したりするので、常に追いかけっこなんです。肌質なども良い例です。自分と向き合う、と聞くとストイックに感じるかもしれませんが、心身の健康においてはジャストな答えがないからこそ、自分自身を大切にすることが大事だと思います。

{PROFILE}
冨永 愛/Ai Tominaga
モデル/女優
17歳でNYコレクションにてデビューし、一躍話題に。以後、世界の第一線でトップモデルとして活躍。モデルのほか、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティ、俳優など様々な分野にも精力的に挑戦。俳優としては、2019年放送のTBS日曜劇場『グランメゾン東京 』をはじめ、2023年から放送されたNHKドラマ10 大奥 』では吉宗役として主演を務め話題となる。日本人として唯一無二のキャリアを持つスーパーモデルとして、チャリティ・社会貢献活動や日本の 伝統文化を国内外に伝えるなど、活躍の場をクリエイティブに広げている。20244月、全国の伝統文化を訪ねる番組『冨永愛の伝 to未来』(BS日テレ)がスタート。公益財団法人ジョイセフアンバサダー、消費者庁エシカルライフスタイルSDGsアンバサダー、 ITOCHU SDGs STUDIOエバンジェリスト。著書に『冨永愛 美の法則』『冨永愛 美をつくる食事』(ともにダイヤモンド社)、『冨永  新・幸福論 生きたいように生きる』(主婦の友社)など。