GIANNA ISSUE19 松本怜生 誌面未公開インタビュー!

COLUMN

――今回、「GIANNA」の撮影はいかがでしたか?

昨年、「GIANNA BOYFRIEND」、「GIANNA Plus」と続けて出させていただき、今度は本誌の「GIANNA」さんに呼んでいただけたことがすごく光栄です。最初の撮影のときから、「なんてかっこいい雑誌なんだろう」という印象があって、さらに「GIANNA Plus」は僕にとって、初めて表紙を飾った雑誌でした。僕は「GIANNA」さんのことを、自分の個性や持ち味を100%以上引き出してくださる媒体だと特別な思い入れがあるので、今回も時間をかけていろいろなコーディネートを撮影させていただき、とても幸せで楽しい時間を過ごせました。

――レオパード柄のコートを着た松本さんが表紙を飾った「GIANNA Plus 05」(2025年8月31日発売)は、まるで射るようなまなざしがとても印象的でした。

ありがとうございます! そう言っていただけてすごくうれしいです。僕はそんなに自信家じゃないですけど、雑誌の表紙を飾らせてもらう以上、「俺がこの雑誌の“顔”なんだ!」という強い気持ちで撮影に臨みました。表紙は自分でも、いい顔をしていると思います(笑)。このときの写真はとても評判が良くて、いろんな方から「素敵です」、「すごく好き」と言ってもらえました。珍しく髪の色を明るく染めていた時期で、当時の僕の良さを引き出していただけて、良い思い出しかないです。

――今回もさまざまな着こなしを披露してくださいました。撮影中、「全部良い、全部大好き!」とおっしゃっていましたね(笑)。

前回もすごくかっこ良かったから、今回も現場に来るのが楽しみでした。正直、前回があまりに良すぎて、さらに良いコーディネートを組むのは難しいのではないか、と思っていたんですけど、とんでもない! 最高のアイテムを用意してくださったスタイリストさん、スタイリングに合わせて僕のいろいろな面を引き出してくださったヘアメイクさん、一切の妥協をせずどのカットもこだわってくださった編集の方々。みなさんに感謝しかありません。

――ご自身にとって、ベストルックは? 

着ていてテンションが上がるのは、「僕にしか着こなせないだろう」と思わせてくれる服です。茶色のロング丈のジャケットとかなり細いパンツのコーディネートはそれだけでもすごくシャープでかっこ良かったのに、さらに膝上まであるロングブーツを履きました。鏡越しに見て、「こんな格好ができるのは、僕だけの特権じゃないか」とうぬぼれさせてくれました(笑)。普段絶対しないコーディネートはやっぱり好きですね。撮影していて、ギアがひとつ上がりました。

――最近、さまざまなイベントで松本さんをお見かけします。いろいろなファッションにチャレンジしていると思いますが、ご自身のファッション観や、ファッションへのこだわりに変化はありましたか?

もともとは、バチバチにイケている服や、キラキラしたアイテムが好きなんです(笑)。でも俳優という職業柄、撮影現場との往復が多くて、そこで目立つ格好をする必要はないかなと思って。準備のため、簡単に着替えられる服のほうがいいので。服を買いに行っても、無意識におとなしめの色で脱ぎ着が楽なシンプルなものを選ぶようになっています。

――昨年、「GIANNA Plus」に登場していただいた頃に比べて、さらにご多忙だと思います。ご自身を取り巻く環境の変化をどう受け止めていますか?

 「ずっと忙しそうですね」と言ってもらえるのは嬉しいですし、ファンのみなさんも僕の活躍を喜んでくれているのが伝わってくるので、その思いにもっと応えたいです。俳優として自分の理想とする姿に近づくために、これからも突き進む気持ちしかありません。

――すごく前向きな捉え方ですね。

応援してくれているみなさんにはネガティブなところを見せたくないんです。だから「怜生くんの〇〇を演じている姿が見たい」と言われたら、絶対「任せとけ!」と言うんですけど、それは自分に言い聞かせているところもある気がします。

――俳優として高く評価されているからこそ、冷静に自分のいまのポジションを見つめ直したい、という思いがあるのでしょうか?

僕が俳優デビューしたのは22歳のときです。そこまでに至るまで決して順調だったわけではありません。10代のころから俳優になることを夢見て、やっとチャンスをつかみ、この道に進むことができました。ポッと出て、順調に進んでいると思われることもありますが、強い覚悟を持って俳優を目指し、デビューしたからには世間のみなさんに「俳優・松本怜生」を知ってもらえる仕事を絶対にする、という思いでここまでやって来ました。中途半端な気持ちで始めたことではないので、この先大きな壁が待っていたとしても、立ち向かえる自分でいたいと思っています。

――デビューが10代でなく、20代だったからこそ良かった点はありますか?

20歳を超えてのデビューだったので、お芝居に対しても、自分の置かれたポジションに対しても、「まだまだだな」と客観的に見られる部分はあると思いますし、そう簡単に満足できないところはありますね。謙虚でいようとしているわけではなく、デビューが遅かった分、変な意地やプライドを持たずに向き合えているのかもしれません。僕自身、30歳を超えてからさらに成長していきたいという思いがあって、いまはそこに向かっていろいろなことを吸収しているところです。 

――現在はNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合 毎週日曜 午後8:00~ほか)に石田三成役で出演中です。現場の雰囲気を教えてください。

すべてにおいて勉強になっています。俳優としての心構え、共演者のみなさんのお芝居、現場の空気感…。何もかも、可能な限り見逃さないよう心がけています。こんなにも多くのことを学べる作品に出合えて幸せです。 

――三成役はオーディションで決まったそうですね。 

三成に決まったとき、すごくほっとしたというか、安心しました。20代のうちに大河ドラマで歴史に名を残す人物を演じられて、それももともと大好きな戦国時代の作品に参加できて。30代に向けて、この作品が大きな財産になるはずです。 

――『豊臣兄弟!』では豊臣秀長役の仲野太賀さん、豊臣秀吉役の池松壮亮さんとの共演シーンが多いと思います。お2人はどんな方ですか? 

お芝居に対する愛情の深さに圧倒されています。僕にはその気持ちがまだまだ足りないと思い知らされました。お2人は、これから撮影するシーンについてどうしようかと、いつも話し合っているんです。僕も演じることが大好きだから俳優になりましたが、本当に好きな人はここまで到達するんだと感じています。その次元にたどり着けたお芝居への情熱や集中力に憧れます。現場にいらっしゃるときの佇まいも本当にかっこ良いんですよ。

――『豊臣兄弟!』での三成の見どころを教えてください。 

石田三成は秀長、秀吉亡き後に豊臣家を守るべく奔走する人物です。三成がなぜそこまで豊臣家のために尽くすのか、僕が演じる若き三成を見ていただけると、「そういうことだったのか」と思っていただけるはずです。三成の豊臣家に身を捧げるまでの思いがどういう過程で形成されていくのかが表現されると思うので、三成のことをあまり知らない人はもちろん、三成ファンの方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただけたらうれしいです。

――戦国ものがお好きとのことで、松本さんにとって時代劇はどういう存在ですか? 

小さいときからよく見ていたジャンルのひとつです。大河ドラマだと、『新選組!』を熱心に見ていたのを覚えています。『水戸黄門』も見ていましたよ。ただ、いざ俳優になったら、僕のビジュアルだと時代劇は難しい気がしたんです。出たくても出られないのが時代劇だと思っていました。

――実際はデビュー1年足らずで、BSプレミアムで放送されている人気時代劇シリーズ『あきない世傳 金と銀』への出演を実現されていますね。 

本当にうれしかったです。正直、あの現場は必死すぎて、何をやったのかあまり覚えていないんです。多分、現場について来てくれたマネージャーさんはヒヤヒヤだったと思います(笑)。最初に撮影したのが舘ひろしさんとのシーンで、もう「舘さんが目の前にいる!」と、それだけしか記憶がなくて。現場のみなさんはとにかく優しくて、未熟な僕にたくさんのことを教えてくださいました。俳優としての原点になる作品で、あの現場で僕を育ててくださったみなさんに恩返しするためにもさらに頑張りたいと思っているんです。

――今後、時代劇ではどんな作品、役柄に挑戦したいですか? 

とにかく戦国を舞台にした作品に出たかったんです。まさかこんなにも早く『豊臣兄弟!』でその夢が叶うとは思っていませんでした。

――なぜそこまで戦国ものに惹かれるのでしょうか? 

例えば『仮面ライダー』が好き、というのと根本は同じ気がします。いつのころから夢中になったのか覚えていないほど小さいころから好きだったんですよね。小学生のときは図書館で戦国ものの漫画をずっと読んでいて、多くの武将の名前を知っていました。ゲームの『戦国BASARA』も好きでしたね。 

――『あきない世傳 金と銀』が俳優としての原点とのことですが、他にどんな作品が印象に残っていますか?

『あきない世傳 金と銀』でひとつ階段を上がって、ふたつ目の階段があったとしたら連続ドラマ初主演作の『シンデレラ クロゼット』ですね。初主演というだけでなく、普段女装しているキャラクターというのもあって。オファーが来た役はどんな人物でも、『できない』と思いたくないんです。とはいえ、まさか女装男子の役を演じることは想定外で、演じるまでは不安のほうが大きかったです。でもクランクイン前に「僕が演じられなかったら、この役は誰も演じられないだろう」と、覚悟を持って挑みました。その結果、ドラマ自体とても評判が良くて、新たなファンの方たちともたくさん出会えました。連続ドラマで主演を務めるとはどういうことなのか、教えてくれた作品です。

――『シンデレラ クロゼット』の前に出演したNHKの連続テレビ小説『おむすび』も大きな注目を集めました。デビューからわずか4年で多くの話題作に出演できたのは、なぜだと思いますか? 

どの作品も、どんな役柄も、「僕ならできる」と自信を持って取り組んできたからだと思います。『シンデレラ クロゼット』のときは「漫画原作の実写化なら任せてください」という気持ちでいました。今日の撮影でも同じで、現場に来る前に「僕はどんな服でも着こなせる」と暗示をかけるんですよ。

――現時点で、演技に対して課題があれば教えてください。 

課題はいっぱいあります。僕は世間的にはまだまだ知られていない存在で、例えば『豊臣兄弟!』で僕のことを知ってくださる方もたくさんいると思います。僕は声が特徴的なので、まず印象に残るのはこの声かもしれないです。長く俳優業を続ける上で、この個性的な声が強みになるようにしなきゃいけないという自覚もあります。役柄的には、26歳という実年齢より若く見られることが多く、幅広い年齢の役をいただいていますが、今のような役柄ができる時間にも限りはあると思っています。今後は、大人だからこそ出せる深みをしっかりと表現できるよう、準備を怠らないつもりです。

――“朝ドラ”、“大河”と話題作への出演が続き、注目度はさらに増すと思います。すでに世間のみなさんからの反響を肌で感じたことはありますか? 

昨年から今年にかけて、写真集やカレンダーを発売させていただいたのですが、ファンのみなさんと直接お会いする機会が増えて、ありがたいことに来てくれる方の人数がどんどん多くなりました。いろいろなイベントにも呼んでいただき、そこでもファンのみなさんと話すことができて、応援してくださる方と直接お会いすることで、すごく大きなパワーをもらっています。日々、SNSでも応援メッセージをいただき励まされていますが、実際に会えるとさらに大きな力をもらっていると実感します。

――直接のコミュニケーションを大切にされているんですね。 

そうですね。カレンダーイベントでも、ずっと1対1でしゃべっていました。長時間立ちっぱなしでしたが、全然苦じゃなかったです。ファンのみなさんとはざっくばらんに話せるし、応援してくださっているのがすごく伝わってくるんです。ファンのみなさんからのリクエストは何でも叶えたいって思っています。

――応援してくれているみなさんとの絆は素敵ですね。 

デビュー当時から応援してくれている方もたくさんいて、これからもずっと応援したいと思ってもらえるように頑張りたいと、強く思っています。最近、ファンの方との時間を、より大切にしたいなと思うようになったんです。

 ――それは何かきっかけがあったのですか? 

みなさんとお話しする時間が純粋に楽しいからだと思います(笑)。ファンの方たちには強がって、「推したいときに推して」と言っていたし、いまは“推し活”の時代だから、いくつも推しているものがあって当然だと思っていたんですけど…。みんなと話すのが楽しいから、この状況がなくなるのが嫌なんですよね。寂しい!(笑)

――松本さんの新たな一面を垣間見た気がします(笑)。ところで、プライベートで気分転換にしていることや、これから挑戦したいことはありますか?

最近引っ越しをして、猫を飼い始めました。もともと姉が猫を飼っていて、僕は猫アレルギーなんですけど(笑)、どうしても飼いたくて薬を飲みながら飼うことにしました。いまはインテリアのことを考えるのも楽しいですね。家具はモノトーンで仕上げたくて、気に入ったものを揃えるまでかなり時間がかかると思います。

――飼っている猫の品種や名前を伺ってもいいですか? 

もちろん。洋種のソマリで、「ソラ」っていいます。 

――いまはソラくんが癒やしですか? 

僕はこれまでも衝動的にやったことが結果的に「やって良かった」と良い方向につながることが多いんです。ソラは僕にとってお守りじゃないですけど、絶対に大事な存在になるという確信があって、ずっとそばにいてほしいです。

――昨年の「GIANNA Plus」のインタビューでは、ご家族の応援エピソードがほほ笑ましかったです。現在のご活躍も大いに喜んでいらっしゃると思います。

何か大きな仕事が決まって報告すると「ええ!? すごいやん!」と褒めてくれるのはうれしいですけど、いくつになっても親に褒められるのは慣れないですね。小学生のころ、テストで100点を取ったのを見せてほめられたときの“むずがゆさ”に近いというか。最近は何だか照れくさくて、「なんかないの?」と聞かれれば、「ああ、そういえば」と伝えますが、「なんで先に教えてくれないの!」と怒られています(笑)。

――最後に読者に向けてメッセージをお願いします。 

僕も「GIANNA」さんが大好きで、この雑誌で表現する僕のいろんな表情を楽しんでいただけたらうれしいです。「GIANNA BOYFRIEND」、「GIANNA Plus」と続いて、「GIANNA」さん本誌に登場できたのは、ファンのみなさんの応援があってこそです。「怜生くん頑張ってるね」と言っていただける機会も増えましたが、それもみなさんのおかげで、みなさんからパワーをもらっているように、僕からももっとパワーを届けられるようになりたいと思っています。これからも「もっと上に行けるはず」と自分で自分のことを信じて突き進むので、僕がどんなことを実現させていくのか楽しみにしていてください。