
——今回「GIANNA BOYFRIEND」初出演でしたが、撮影はいかがでしたでしょうか?
塩田 楽しかったです。最初はいつもの撮影と違って緊張していましたが、今回はファッション誌なので、ポージングを頑張りました。
松岡 めちゃくちゃ楽しかったです。普段やらないファッションやメイクで、非現実的な感覚でしたし、銀のセットも異世界にいるようで、テンションが上がりました。僕らはいつも青と赤の衣装で、背景も白や黒が多いので、すごく新鮮でしたね。
——全然緊張しているように見えなかったです! お気に入りのカットはありましたか?
塩田 僕は2人で撮影したカットです。高級感のあるジャケットにゆったりとした服で、髪型もおでこを出したりして⋯⋯素肌にベストを着るなど、斬新さを味わえた撮影でした。
松岡 どれも素敵で迷いますが、普段着たことがないあみあみの服に指輪をつけたり、髪型も前髪を上げたりと、普段の自分とは違う感じが好きでした。僕は帽子が本当に似合わないのですが、今回ハットを被ってみて、「ハット似合うんだ!」という新しい発見もありました。
——このお話を聞いた時はいかがでしたか?
塩田 卓ちゃんと一緒で嬉しかったです。
松岡 SHOW-WAとMATSURIだとこの2人の組み合わせがめちゃくちゃ多いのですが、こういったファッション誌で撮影するのは初めてでした。
塩田 気づけば自然に歩調が揃っているので、僕たち相性がいいんだと思う。
松岡 僕らは朗読劇や舞台も2人で出演させていただいたので、喋りやすくて、すごく合うんです。
——今号の全体テーマが「UNBOUND/形にとらわれない」なのですが、最も自由だと感じる瞬間や場所はありますか?
塩田 ライブです。メンバーにも恵まれていて、ライブ中は何をやっても支えてくれるんです。逆にしがらみがあると、本来の自分が出せないタイプなので、喋りや歌のアレンジもすごく自由にやらせてもらっています。
松岡 僕も全く一緒です。日頃から自由に過ごさせてもらっていて、「卓弥は自由にやってほしい。それが正解に変わる。」というようなことをメンバーが言ってくれるんです。決められたことを喋るのが苦手なので、メンバーにそう言ってもらえてありがたいなと思っています。台本通りだと自分もそうですが、きっと見ている側もつまらないと思うので、あまり決め込まずに普段から自由に生きています。今、将己も同じことを先に言ってくれたので、そこが僕たちが合う理由かもしれないです。
塩田 この2人がお互い自由にやっていても、お互いが自由に放置しているので(笑)。自由って意外とまとまるんですよね。
松岡 気にした方がいい時もありますが、僕らの場合は逆に仲間にのびのびとさせてもらっています。別々のグループですが、自由担当の2人だと思います。
——これまで、自分の中の固定観念や殻を破った経験はありますか?
塩田 僕は元々会社員をやりながら音楽活動をしていて、まずそこが唯一無二だったんじゃないかなと思います。いわゆる会社員の道とは違う生き方を選んできました。
松岡 辞める決断をした勇気とかもすごいと思います。
塩田 安定した職に就いていたので両親も心配していて、オーディション中に正直迷った時もありました。それを突破できたきっかけは、「二足のわらじを履いていたら、1個のことを全力でやっている人に勝てないよね」と、元々いた相方と話したんです。全部を投げ捨てて、人生かけて頑張ろうと思い、会社を辞めました。仲間がいたからだと思います。
松岡 それがあったから今があると思えば、その選択は間違っていなかったよね。僕は逆に先ほど自由な人と言いつつも、MATSURIに入る前までは、ちゃんとしなきゃ、枠にはまらなきゃと思っていました。MATSURIに入ってから、メンバーが自由にしていいよと言ってくれることによって、真面目に考えすぎなくてもいいんだと、いい意味でラフに考えられるようになりましたね。なので、今は本当に自由にやらせてもらっていて、楽しいです。なんならメンバーの固定観念も覆しています(笑)。
——自分らしく生きるために大切にしているマインドセット方法を教えてください。
塩田 「自分がその人生の映画の主人公だ」と思うようにしています。結局は誰かの人生ではなく、自分の人生ですし、お母さんに産んでもらって、最後まで幸せになるために生まれてきていると思うので、自分が幸せでいられたらいいなと思っています。
松岡 僕は自分のために生きつつも、誰かのために生きるのもいいなと思うようになりました。こういう活動は、「誰かを元気づけたい、勇気づけたい」という気持ちから生まれるので、僕は誰かのためにも生きたいです。将己の自分のためにというのもめちゃくちゃ尊敬できますし、自分らしさが出るのはステージの上や、こうしてお仕事させてもらっている時なので、僕もそれを大事にしつつ、誰かのためにも生きていきたいですね。
塩田 僕が最近思ったのは、自分のために生きると自分が幸せになるじゃないですか。そして、その幸せは周りに伝染していくんですよね。例えば、自分がステージ上で楽しむと、ファンの皆さんは「歌っている僕が好き」と言って楽しんでくれるんです。自分が1番楽しむことで、見ている人も自然と幸せになってくれるのかなと思います。何か人の心を動かせたら歌っている意味がありますし、その人が元気になれば嬉しいです。
松岡 将己の言う通りだと思います。ステージの上の感情って全部伝わるんですよね。なので、自分が一番楽しめば誰かのためになるということですね!
塩田 お互いの意見が1つになりました! 僕たちはお互いポジティブだけど、その裏にある部分も含めて通じ合っている感じだね。
——これからどんな“形にとらわれない”挑戦をしていきたいですか?
塩田 SHOW-WAとMATSURIのやることは、いつも真新しくて、昭和歌謡のジャンルでも唯一無二のグループだと思われるような活動をしていきたいです。例えば、今日のようなファッションを着ているのに昭和歌謡を歌っていたり、普段、昭和歌謡を歌っている人が、実は令和の曲を歌ったらこうなるよでもいいですし、昭和歌謡を英訳して海外で披露したりと、とにかく僕らがパイオニアになりたいです。
松岡 “形にとらわれる”と、いつか飽きられちゃうのかなと考えてしまいます。それが正解の時もありますが、“新しいものを開拓していきたい”という気持ちは僕も同じですし、SHOW-WAとMATSURIはお互いにないものがたくさんあるので、2組が切磋琢磨してトップを目指して、また合流できたら最強だなと思います。そんな2チームを目指せたらいいなと思いますし、形にとらわれない12人になりたいです。
——2組に分かれているのも形にとらわれない活動の仕方でもありますよね。
松岡 それこそ僕らだけの新しいものになるのかなと思います。そもそも25歳以上のオーディションというものがこれまであまりなかったと思うので、そこで今、30歳以上の12人ががむしゃらに頑張っていることが新しい挑戦なのかなと思います。
塩田 今後もさらにチャレンジして、もっと新しいことを見つけたいです。
——ファッションに関しても伺わせてください。普段はどんなスタイルが多いですか?
塩田 メイクを洋服につけたくないので、シャツが多い気がします。
松岡 将己と同じで、服にファンデーションがついたり、髪が崩れるのが嫌なので、基本的に前開きのものを着ますね。また、移動が多いので、太めのパンツやスウェットなど、楽な格好が多いです。ファッション自体は大好きで、休みの日にはこれを着て買い物に行きたいなと思うのですが、時間がなくていつも同じような服になってしまいます。
塩田 わかる。こういうお仕事をしているので、オシャレなのかなというイメージをされている方もいらっしゃると思いますが、結局着替えるので、ラフな格好を選んでしまいます。でも強いて言うなら、あまり人と被らないものを着たいなと思っていて、今日も実はパンツにラインが入っていたりするんです。
——今後取り入れてみたいスタイルやアイテムがあれば教えて下さい。
松岡 今日着たようなタンクトップにあみあみのトップスを合わせるのは、夏にいいかもと思いました。涼しいですし、素肌が見えつつもそこまで気にならなかったので、シースルーとかに挑戦してみたいです。色気も出ますし、写真映えもしますしね!
塩田 僕はブーツです。仕事柄スニーカーが多くなってしまうので、ブーツがオシャレに見えるように着こなしたいです。昔流行っていたのでエンジニアブーツを持ってはいますが、脱ぐのが結構大変なので履かなくなってしまって。今年は1足買って挑戦してみようかなと思いました。
——美容にも興味はありますか?
塩田 めちゃくちゃあります! 美容オタクです。
松岡 2人とも自メイクが多いこともあり、美容にはとっても興味があります。
塩田 いろいろな化粧水や洗顔、クリームや美容液、パックなどを自分の肌に合うか試しているので、めちゃくちゃ詳しいです。
——自分の中で一番こだわっている部分はありますか?
松岡 僕はスキンケアに一番こだわっています。メイク落としや洗顔、化粧水は、確実に自分の中で決まっているものがあって、それ以外は使わないです。
塩田 僕も一緒! あとは、眉マスカラは目の色ぐらいか、それより少し明るい色にしています。垢抜けて見えますし、僕は眉毛が濃いので、ナチュラルにみせるようにしています。
松岡 メイクだと、ステージの上で目が明るく見えるよう、気づかれるか気づかれないかぐらいのちょっとしたラメを涙袋に入れて、目をキラキラさせています。これをやると、ファンの方に「目がキラキラしてて可愛いね」と言っていただけたりして、僕らは2人とも美容もメイクも研究している方だと思います。
——美容に目覚めたきっかけはありますか?
塩田 肌荒れです。めちゃくちゃ肌が荒れてしまった時があって、自分でいろいろと調べていくうちにハマっていきました。コスメ用品を買う時は、裏に書いてある成分表をよく見てから購入します。
松岡 わかる! 僕はこの仕事を始めてから興味を持ち始めました。
——プライベートで最近ハマっていることはありますか?
松岡 休みの日は基本寝溜めしてしまいます。それ以外で言うと、僕は恋愛リアリティショーが昔から好きで、仕事の合間やご飯を食べた後によく観ています。Abemaで配信されているものを観ることが多く、人間のリアルな部分が見えて、面白いです。
塩田 僕はずっと都市伝説やオカルトが好きです。朝起きた瞬間からYouTubeで流していて、家にいる時のリラックス方法もそれを見て、寝っ転がっていることです。基本全部信じています。
松岡 僕も休みの日は外に出ないです。ありがたいことに普段忙しくさせていただいているので、体を休めるためにも家にいられるのであれば、ずっとベッドでだらだらしていたいですね。
塩田 あとは、マッサージに行きます。
松岡 一緒! やっぱり似ていますね。
塩田 真似しているんです(笑)。
——2組はどうやって分けられたのでしょうか? それぞれに違った魅力がありますよね。
塩田 詳しい理由は聞いていないのですが、どちらもめちゃくちゃバランスのいい6人に分けられていると思いました。
松岡 SHOW-WAはすごく自然体だと思います。それこそ枠にとらわれずにいろいろなことに挑戦したり、自由にやっているのがファンの皆さんの心をくすぐって、良いところも悪いところも自分たちの武器にしているなと感じます。それがいろいろな人たちに愛されているんだろうなと思います。
塩田 それには1つ理由があって、性格もありますが、ほとんどのメンバーが元々料理研究人、サッカー選手、付き人などの歌手ではなかったんです。そこから急に表舞台に立ったので、目線が一般の方に似ていると思います。なので、いいところも悪いところも含めて、自分たちらしさをそのまま見せています。
松岡 そこは僕らになく、真似しようと思ってもできないので、すごく尊敬できる部分です。
塩田 MATSURIにはMATSURIの良さがあって、例えば同じ曲をそれぞれが披露する時に、同じ課題と時間を与えられても、仕上げてくるクオリティがMATSURIの方が高いんです。最初から100パーセントのパフォーマンスが出来るのはMATSURIの強みだと思いますし、プロとしてあるべき姿だと思っていて、SHOW-WAはそこに対して少し甘えがあるんだろうなと思います。この2組でどんどん駆け上がっていきたいです。
——グループ名にはどういった意味があるのでしょうか?
塩田 “SHOW”はショータイムのショー、“WA”は昭和の和と日本の和という意味があります。日本の和として、今後は和のサウンドが入った曲もやってみたいです。
松岡 MATSURIについては、“お祭りのように日本中を元気にするグループ”というコンセプトになっています。最初にグループ名を聞いた時、衣装は法被を着るのかなと思っていました(笑)。今後も祭り=MATSURIが思い浮かぶような存在になれたら嬉しいです。
——秋元先生からのアドバイスで印象に残っているものはありますか?
塩田 「夢を諦めてしまう人は、あと1ミリ先にもしかしたらその夢があるかもしれないのに、手を伸ばさず諦めちゃった人。だから、1ミリ先に手を伸ばして、あと1ミリ頑張れ。」というような言葉をグループに対して言っていただいて、そこから積み重ねを大切にしています。あとは、「人生無駄なし」とか。
松岡 それはMATSURIにも言っていただいて、僕は「人生無駄なし」という言葉をすごく覚えています。何か失敗しても、この先の人生のためなんだと思えるようになりました。あとは、MATSURIは経験者が多い分、少し気が大きくなっていた時期もあったんです。自分たちはこれからどういう風に活動するのが正解なのかと、変に考え込んでしまって、悩んでいた時期でもありました。でも、秋元先生に「そういう生意気さも個性だから治さなくていいよ。そのままMATSURIらしくいけ。」と言っていただいてから、自分たちらしくいていいんだと思えるようになりました。
——SHOW-WA/MATSURIとして、これから“実現させたい夢”はありますか?
松岡 いくつかありますが、共通してあるのは、せーの⋯⋯
塩田・松岡 紅白!
松岡 に出ることですね。やはりそれを掲げて頑張っていて、先にSHOW-WAがデビューして、僕らもその後デビューさせていただいて、同じ夢を持つことができたので、12人で出られるように頑張りたいです。
塩田 紅白のステージで歌いたいですし、レコ大にも出たいです。あとは、来年には武道館にも立ちたいです。何事も口にすることが大事だと思っていて、今までもそれで全部叶えてきています。
松岡 言霊は大事だと思います。なので、紅白に必ず出ますし、武道館にも立ちます。SHOW-WAとMATSURIは最強です。
塩田 なので、「GIANNA BOYFRIEND」もまた出ます!
松岡 次回は12人でぜひよろしくお願いします!
——SHOW-WA/MATSURIとして、どんな時代を作っていきたいですか?
塩田 昭和歌謡時代です。何歳になっても夢に挑戦する時代を作っていきます。
松岡 グループとしても、12人としても、“SHOW-WA/MATSURI時代”というジャンルで、歴史に名を残したいよね。年齢にとらわれずに僕らも夢を見て生きているので、「30歳を超えても夢を追いかけていいんだ」と思ってもらえる人がどんどん増えたらいいなと思います。
塩田 例えば、夢は何歳でも持っていいと思いますが、今は25歳未満のオーディションが多く、挑戦できる場が少ないと思うんです。路上ライブするなどの選択肢が少ない中、自分もその立場だったので、音楽に限らずチャンスをどんどん増やしていくべきだと思います。20歳の人が60歳の人より上の立場でもいいと思いますし、年功序列という言葉もありますが、年齢にとらわれずに、夢やチャンスを掴める時代になってほしいなと思います。
松岡 僕らがその先駆者になりたいですね。SHOW-WAとMATSURI12人の中で最年長が42歳なのですが、40歳で歌手になるという夢が叶っているんです。とても素敵なことですし、それがどんどん広まって、「自分も何歳でも夢を追いかけていいんだ」と思ってもらえる、そんなグループになれたらいいなと思います。
——今回発売されるシングルについても伺わせてください。SHOW-WA & MATSURIの合同1st Single「僕らの口笛」はどんな楽曲になっていますか?
松岡 この楽曲は初めての合同シングルで、僕ら1人1人の思いを表現してくれていると思います。初めて曲を聞いた時に「僕らそのままじゃん」と思い、心に響きました。
塩田 秋元先生もメッセージを入れてくれているのかなと思いましたし、聞く人のその時の感情によって、印象が変わる曲だと思います。落ち込んでいる時に聞いたら勇気づけられますし、清々しい時に聞いたら、今日は気分いいな、いい天気だなと思えるような楽曲です。
松岡 悩んでいる時や立ち止まりそうな時に聞くと泣けて、背中も押してくれるんです。たくさんの人に聞いてほしいですし、教科書に載ってほしい歌詞です。
塩田 あとは、「下手だっていいじゃないか」という歌詞があるのですが、僕は何をするにもそうだと思っていて、それを今回口笛で表現しています。下手でもいいから、挑戦してみることが大事ですし、ダメならダメで挑戦したからわかること。挑戦しなければやらなかった後悔が残りますし、それの方が嫌だと思うので。そういったメッセージも込められています。口笛も僕が吹いているので、注目していただけたらうれしいです。
松岡 口笛をレコーディングするって斬新だなと思いました。本当にうまいので、ぜひ聴いてみてください!
——今回の曲で最も注目してほしい見どころはありますか?
塩田 僕は2番の途中ですね。
松岡 僕はSHOW-WAの青山隼くんと一緒に歌っている歌詞のパートがすごく好きで、どうしてもそこが歌いたいと思っていたら、たまたまそこのパートを割り振っていただけたので、僕の中で1番聞いてほしいポイントです。「僕だけ取り残されそうでやるせなくなるよ」という歌詞なのですが、僕も自分だけ取り残されそうだなと思う時があったので、どんどん先に進んでいく人たちに置いていかれそうで不安な時期も無駄ではなかったんだなと今は思います。
——最後になりますが、2組の合同シングルを経験して、今後さらにやってみたいコラボや企画はありますか?
塩田 SHOW-WAとMATSURIの冠番組を持ちたいです。バラエティは人が多ければ多いほど面白いと思うんです。ラジオもいいかなと思うのですが、顔やキャラクター、あとは喋っている時の表情とかも見てほしいなと思います。
松岡 いいね! ゲームとかしていても絵がある方が見やすいだろうし。
塩田 ラジオであればこの2人がいいかもしれないです。相性もとってもいいので。
松岡 めちゃくちゃいいかも。楽しそうだよね。全員でももちろん、将己ともいろいろなお仕事がもっとできたらいいなと思います。