GIANNA BOYFRIEND#11 藤本洸大&簡秀吉 誌面未公開インタビュー!

COLUMN

――本日の撮影を終えての感想と、読者に注目してほしいポイントを教えてください。

 ソロショットで特にお気に入りなのは、髪を結んでハットを合わせたスタイルです。洸大とのペアショットでは、屋上での撮影が2人の空気感に合っていて、とてもムードのある仕上がりになったと思います。

藤本 僕はもともとファッションが大好きで、『GIANNA』のエッジの効いた世界観もものすごく好みなので、またこうして出演させていただけて本当に嬉しいです。前回よりも多様なシチュエーションで撮影していただきましたが、それによって服の系統もガラリと変わって。それぞれのスタイルに合わせて、自分自身のテンションや表情、ポージングまで全部変えながら撮影できたので、とても楽しかったです。スタイリングで特に注目してほしいのは、デザインデニムのセットアップです。腰にバンダナを巻くようなスタイリングが、僕の好きな系統にぴったりだったので、着ていて楽しかったです。

簡 (藤本さんの私服を見て)今日履いているデニムもかわいいね。

藤本 ありがとう!

――ドラマ『修学旅行で仲良くないグループに入りました』の撮影現場でも、ファッションの話はされていましたか?

藤本 現場でもよく話していましたし、2人で古着屋に行くこともあります。(隣で小道具のピザの箱をふいに持ち上げた簡さんを見て)……ちょっと、なんで今それ持ったんですか?

 いや、なんかピザの匂いがすごいなと思って(笑)

藤本 自由すぎるでしょ(笑)。2人で古着屋に行った時は、お互いにコーディネートを組み合ったりして遊びました。今日の撮影中も、「この服のデザインいいね」や、「古着屋でこういう掘り出し物があったら最高だよね」みたいな話をしていました。

――簡さんも、以前から古着がお好きだったのでしょうか?

 洸大と出会ってから、すごく好きになりました。最近は古着屋に行くと、何かいい「一点もの」がないか、気合を入れて探します。

――最近買ったアイテムで、特にお気に入りのものはありますか?

藤本 なんだろう……。自分の写真フォルダを確認してもいいですか?

 古着ではありませんが、僕は最近、「Gentle Monster(ジェントルモンスター)」でリムレスメガネとサングラスを購入しました。メガネひとつあるだけで、ファッションのいいアクセントになりますし、これは本当に買って良かったなと思っています。

――リムレスメガネ、お似合いになりそうですね。

 実際に似合っているかどうか、自分では客観的に判断できないんですけどね。

藤本 お似合いです。

 本当? リムレスのあの独特な感じが好きなんです。

――前からチェックしていたアイテムだったんですか?

 お仕事の撮影でかけさせていただく機会が多くて、私物でも持っておきたいなと思ったんです。……洸大、お気に入りのアイテム見つかった?

藤本 今、春に向けて「春服」を大量に仕入れている最中なので、お気に入りがありすぎます(笑)。最近、吉祥寺で買った緑のチェック柄のテーラードジャケットは、とても気に入っています。

 吉祥寺デビューしたんだ!

藤本 最近はずっと通っています。吉祥寺とか高円寺あたりに常に生息しています。

 うわ〜、いいな。僕はまだ、そのあたりのディープなエリアには進出できていないんですよ。

藤本 中央線沿いは、まだハードルが高いですか?

 そう。僕の開拓エリアは、まだ下北沢周辺で止まってる。ほかにも気に入っているアイテムがあったら教えてよ。

藤本 自分でリメイクしたジャケットは、よく着ているかもしれません。(スマホの写真を見せながら)これは、ステッチでキスマークを縫い付けてみました。バック(背中)には、落書き風のペイントを施しています。

 え、かわいい! 全部自分でやったの?

藤本 自分でやりました。最近「オニツカタイガー」で、目が覚めるような蛍光の靴を買ったんです。ものすごく派手な赤色を。その靴に合わせるジャケットが欲しくて、赤い塗料で自分でペイントをしました。

 才能よ、これ。パンクな雰囲気が出ていてすごくいいね。

――リメイクの領域まで手を広げているんですね。

藤本 僕の場合、古着はリメイクから入りました。安く手に入るし、多少汚しても大丈夫という感覚で古着を買い始めたのが、ファッションにのめり込んだきっかけでした。

――以前のGIANNA Plusのインタビューで、藤本さんは「人たらしと言われることも多いくらい自分から話しかけるタイプ」とお話しされていました。簡さんから見て、藤本さんに「人たらし」な一面を感じることはありますか?

 「人たらしだな」と感じたことはあまりないですね。ただし、相手が誰であっても壁を作らず、フラットに接することができる人だなとは思っています。

藤本 簡さんが僕に対して「人たらし」とあまり感じていないのは、僕が簡さんの前では「後輩キャラ」で接していないからかもしれません(笑)。むしろ簡さん自身に、どこか愛される後輩気質がありますよね。

 それは確かに、否定できないかも。

藤本 僕は普段、目上の方とご一緒する機会が多いので、自然と「後輩キャラ」になるんです。それで周りから「人たらしだね」と言われることが多くて。先輩方に可愛がってもらいやすいというのは、撮影現場でも大学でもよく言われていました。

――現場に先輩がいらっしゃると、「後輩」スイッチが入るんですね。

藤本 そうかもしれません……誤解のないように言っておくと、簡さんも僕にとっては先輩なんです! でも、先輩という感じがまったくしないので。

簡 ちょっと、なんでなん!?

藤本 それはもう、簡さん自身がみずからそういう空気を作ってくださっているじゃないですか!むしろその親しみやすいポジションを「おいしい」と思っている節がありますよね?(笑)

 (笑)。僕は体が大きいので、最初から先輩然として構えてしまうと、どうしても近寄りがたい威圧感が出てしまうんです。それが嫌なので、初対面からなるべく柔らかく、崩した感じで接するように心がけています。

――簡さんは、以前のインタビューで「友だちといる時はおちゃらけるタイプ」とおっしゃっていましたが、撮影現場でもそんな雰囲気だったのでしょうか?

 そうですね。『修仲』の現場は本当に和気あいあいとしていて、スタッフさんとも距離が近かったので、よくいじられて可愛がってもらいました。僕、実はダンスがめちゃくちゃ上手なんですけど(笑)、現場で「ちょっと踊ってみてよ」と振られたりして。

藤本 簡さんは本当に現場のムードメーカーでした。急に変なダンスを踊りだしたり、変顔をしたり。かと思えば、ナルシストキャラを演じてみたり。スタッフさんからは、自撮りをする時のカメラの角度についてもよく突っ込まれていましたよね。ただでさえ高身長なのに、腕をめいっぱい伸ばして、地上250cmくらいの高さからシャッターを切るんです。「簡秀吉流」のこだわりがあるみたいで。

 なるべく高いところから、が鉄則だからね。

――お二人のかけ合いを聞いていると、撮影現場でもきっといい空気が流れていたんだろうな、と容易に想像できます。2月27日にドラマ公式ビジュアルブックが発売されましたが、今だから明かせる撮影裏話があれば教えてください。

 ビジュアルブックは、洸大との「2人きりの修学旅行」というテーマで撮影しました。朝一緒に起きて朝食を作ったり、神社を巡ったり、河川敷で無邪気に遊んだり。2人の日常を切り取ったようなカットが満載で、ドラマの延長線のような感覚で楽しんでいただける一冊になっています。

藤本 そうですね。

……何か撮影の裏話はありますか?

 あっ、裏話か。

藤本 裏話が出てこないなと思いながら聞いていました(笑)。2人で朝ごはんを作るカットがあったのですが、簡さんはコーヒー担当、僕はエッグトースト担当だったんです。その時、「卵の片手割り」に挑戦したんです。結果、1回は成功したのですが、もう1回は失敗してしまって。テーブルの上に、きれいな目玉焼きと、黄身が潰れたやつの2つが並ぶことになりました。どっちがどっちを食べたんだっけ?

 僕が潰れている方を食べました。

藤本 簡さんに潰れた方を食べさせました(笑)

 でも、味はバッチリ。おいしかったですよ。

藤本 それなら良かったです。あとは、FOD限定配信の「アフターストーリー」のなかに、2人でベッドの上でくすぐり合うシーンがあるんです。それをビジュアルブックの撮影でも再現しようと思って、本気でくすぐり合いました。

――ドラマのファンの方々にとっては、そうしたシーンの再現はたまらないですね。

 僕は、本当にくすぐられるのが苦手なんですよ。

藤本 僕は逆に、いくらくすぐられてもまったく効かないタイプなんです。アフターストーリーでは、笑いながら「やめてよ〜」と言っていましたけど、実は1ミリもくすぐったくなかったです。(笑)

――『修仲』への出演を経て、仕事への向き合い方や役へのアプローチに変化はありましたか?

 僕は、特に変わっていません。先日千秋楽を迎えたばかりの舞台『ピーターとアリス』にも、これまでの自分らしいやり方で臨みました。

――『ピーターとアリス』では、レジーとマイケル(レジナルド・ハーグリーヴス/マイケル・デイヴィス)の2役を演じられましたが、演じ分けは難しくありませんでしたか?

 もちろん難しさはありましたが、実在した人物という確かな足がかりがあったので。本屋を巡って資料をかき集め、自分のなかに情報を蓄積していくことで、2つの役を少しずつ形作っていきました。稽古期間も1ヶ月ほどあったので、演出家の熊林(弘高)さんと何度もディスカッションを重ねて、役を深めていくことができましたね。

――非常に難解な台本だったのではないかと想像します。

 初めて読んだ時は「これは一体どういうことなんだ?」と、世界観がつかめずに戸惑いました。僕が演じたマイケルは、劇中ではすでに亡くなっている設定なので、「影」として舞台上に実在し、対話をするんです。観客の皆さんにとっても、一度観ただけでは彼が生きている人間なのか、それとも影の存在なのかを判別し、咀嚼するのが難しかったようです。いろいろな感想をいただくなかで、改めてこの役の奥深さを感じました。

――その奥深い役を、まずはじっくり「読み解く」作業から始められたんですね。

 そうですね。何度も繰り返し読み込むうちに、点と点が繋がってだんだん見えてくるものがありました。劇中の年代なども整理しながら、一歩ずつ進めていって。こうした台本との向き合い方は、僕のお決まりのスタイルですね。まずは何度も読んで自分の中に落とし込んでいく。それは、どの作品でも変わりません。

――名だたるベテランの先輩方に囲まれた現場で、得られたものはありましたか?

 お芝居への向き合い方はもちろん、ただそこにいるだけで成立するような佇まいが素晴らしかったです。役者人生において、これ以上ないほど素晴らしい刺激になりました。偉大な先輩方の背中を、しっかりと見習っていきたいと改めて強く思いましたね。

――藤本さんは、5月に映画『未来』の公開を控えていますね。非常に重厚なテーマの作品だと伺っていますが、どのように撮影に向き合われたのでしょうか。

藤本 湊かなえさんの原作小説を映画化した作品で、社会が抱える残酷な現実や、人間の心の底にある醜い部分を、容赦なく突きつけてくるような内容になっています。いわば「人間の嫌な部分の詰め合わせ」のような状況を、まだ幼い子供たちが一身に背負い続けていく。あまりにつらくて目を背けたくなる場面ばかりなので、観ている途中で苦しくなってしまう方もいると思います。

――完成した映像を初めてご覧になった時、ご自身はどう感じましたか?

藤本 観終わったあとに強く残ったのは、今この瞬間も、過酷な現状を生きている子供たちがいるという事実です。作品には「絶対に目をそらさず、現実を受け止めろ」という強烈なメッセージが込められていて、僕自身もそれを受け止める覚悟が必要だと感じました。救いや希望が見つけづらい部分もたくさんあると思いますが、少しでも社会について考えるきっかけとして、ぜひ観ていただきたいです。

――藤本さんが演じられた「布施」は、物語の中でどのような役割を果たすキャラクターですか?

藤本 救いのない物語の中における唯一の「光」です。絶望が連鎖していく中で、彼だけは何も背負っていない。それが作品全体を通してみると、一筋の光のように見えるんです。マネージャーさんとも「布施が登場するシーンが、観客にとって安心できる休憩場所になれたらいいよね」という話をしていました。

――お二人とも、貴重なお話をありがとうございます。さて、『修仲』のファンの皆さんは、シーズン2を心待ちにしていると思います。もし再び渡会紬嵩と日置朝陽を演じることになったら、どんな表情や関係性を見せていきたいですか?

藤本 もし実現するなら、2人が付き合った後のストーリーになりますよね。そうなると、演じ方も大きく変わる気がしています。最初の日置のような、おどおどした感じではなく、お互いに気心が知れた関係からスタートするので。「四天王」の反応も気になります。これまでは見守ってくれていましたが、そのままのスタンスなのか、それとも2人の仲にガッツリ介入してくるのか。

――確かに、「四天王」の反応も気になります。渡会は最初こそクールでしたが、ストーリーが進むにつれて大きく変化しましたよね。それゆえに、シーズン2での彼の姿が想像できなくて……。

 僕自身も、どんなストーリーになるのか、渡会がどんな表情を見せるのか、今はまだ想像できません。でも、皆さんがずっと『修学旅行で仲良くないグループに入りました』という作品を愛し続けてくださるなら、きっと希望はあるはず。実現するかどうかは、皆さんの応援次第です!

――もしシーズン2が決定したら、このタイトルはどうなるんでしょうね。

 いや、そこはそのままでいいですよ!

藤本 このタイトルと設定こそがこの作品の良さですし、僕たちもすごく愛着があります。