乾燥に加え、花粉や紫外線が気になる今日この頃。マスク生活が続く中、今年の春は例年以上に肌のゆらぎを感じる人も多いのでは? そこでタカミクリニックの山屋雅美先生に、春トラブルに負けないためのスキンケア方を教えていただきました。
春に肌がゆらぐのはなぜ?
春に肌がゆらぎやすくなるのは、乾燥、花粉、紫外線などによる肌刺激の他、急な気温の変化(寒暖差)や、新生活によるストレスで自律神経が乱れ、肌のバリア機能が低下してしまうことが原因。バリア機能が落ちた肌は、ちょっとした刺激でも微炎症を起こしやすく、赤みやかゆみ、肌荒れ、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。今年は、マスク生活の影響もあり、症状も悪化しやすいので、しっかりとした対策が必要に。
ゆらぎ肌対策は?
とすケア=洗顔&クレンジング」「潤すケア=保湿」「守るケア=UV ケア」の3つを基本に、摩擦をできるだけ抑え、肌のバリア機能を守ることを意識したスキンケアが大切です。マスク着用で乾燥や肌荒れが起きやすい今年の春は、潤い効果に加え、肌あれを抑える成分が配合されているものや、低刺激処方のアイテムでケアするのがおすすめです。
\お話を伺ったのは/
美容皮膚科タカミクリニック
山屋雅美先生
シミやシワなどのエイジングから、ニキビ、肌あれなどの皮膚疾患まで精通し、診察から治療まで一貫して行っている。高い技術力と、親しみやすい人柄、わかりやすく丁寧な診察が評判で、遠方から訪れる患者様も多数。「美容皮膚科タカミクリニック」は、独自のエイジング・美肌治療に定評があり、1日100名前後の患者様が来院する大人気のクリニックです。
東京都港区南青山3-18-5 モンテプラザ2・3F
TEL.03-5414-6000(初診)
03-5414-6300(再診)
「落とすケア」
「潤すケア」「守るケア」
のポイントは?
洗顔・保湿・紫外線対策の3つが基本!
ゆらぎに負けない肌を作るためには、スキンケアを正しく行うことが大切。クレンジング&洗顔をはじめ、保湿、UV ケアのポイントをご紹介します。
「落とすケア」
クレンジング&洗顔は短時間で!
たっぷりの弾力泡で、摩擦を回避して
クレンジングをなじませる時間は40 ~ 50 秒。皮膚を動かさないように、肌の表面に手のひらを滑らせるように行います。洗顔の際は、肌と手が触れないくらいの弾力泡を泡立てネットを使って作り、顔全体を包み込むように優しく洗いましょう。洗う時間は20 ~ 30 秒が目安。34 ~ 38℃のぬるま湯で、洗顔料が残らないようしっかりすすぎます。40℃以上のお湯は乾燥の原因になるので要注意。
「潤すケア」
水分と油分をバランスよく補い、
肌刺激を抑える保湿ケアを
保湿ケアは水分と油分をバランス良く補うことが大切。化粧水で角層を潤わせ、ゲルやミルク、クリームで適度な油膜をはり、水分蒸発を防ぐことでバリア膜が形成され、潤いが保たれるのです。また、角層の構造を修復する細胞間脂質の主成分“セラミド”など、潤い効果の高い成分が入った保湿ケアアイテムを取り入れて、バリア機能を回復させることもポイントです。
「守るケア」
室内でも日焼け止めは必須!
こまめな塗り直しを心がけよう
保湿後は日焼け止めを塗布して、紫外線や外的刺激から肌をガードしましょう。UV-A は、窓ガラスも透過させ、シミだけでなく、真皮を破壊し、しわやたるみの原因にも。外出しない時でも日焼け止めを塗るのは鉄則です。また、マスク生活では、マスクと肌が擦れ、日焼け止めが落ちやすいので、SPF 値が高い日焼け止めを使っていても、こまめな塗り直しを心がけて。
Photography:TOSHIYUKI MAEGAWA(Model), SEIICHI OTSUKI(Still) Makeup:HIROTAKA IIZUKA(juice & juicy) Hair:YOSHIHITO WATANABE(Carillon) Styling:MAMI TAKAHASHI Model:AYANA SOGAWA Edit & Text:YUKI KOIKEDA