CAST A SPELL AYA UETO

FASHION

気付けばすっかりホリデーシーズンが終わり、一年も締めくくり…そして始まった新しくも明るい年に期待を込めて。 煌びやかな光を纏った女優・上戸彩さんとともに、輝き溢れる幸せの魔法をかけましょう。

dress¥396,000 by Givenchy by Sarah Burton/ Givenchy Japan earrings¥135,500 ear cuff¥17,850 right hand ring(index finger:top)¥96,600 (index finger:bottom)¥92,720 (middle finger:top)¥92,720 (middle finger : middle) ¥92,720 (middle finger:bottom)¥92,720 (ring finger)¥92,720 left hand ring(ring finger:top)¥92,720 (ring finger:bottom)¥92,720 necklace on back¥135,240 〈all reference price〉all by BEA BONGIASCA shoes¥272,800 by Christian Louboutin/Christian Louboutin Japan

INTERVIEW

今回の撮影はいかがでしたか?

ファッション誌ならではの、非日常的な世界観の中で、自分の魅力をいつもより引き出していただいた気がします。普段は高めのヒールを履く機会もあまりないのですが、今回はヒールや素敵なドレスなどで、キラキラとした色々な遊びのある撮影をしていただき、とても楽しい時間となりました。

どのカットもすごく素敵でした。普段はどういったファッションがお好きですか? ショッピングにも行かれますか?

着心地を大事にしていて、着ていて軽かったり、動きやすくて洗えるお洋服が多いかもしれません。最近はお買い物をする機会がなかなかないのですが、周りの方が着ているのを見て可愛いなと感じたら、すかさず教えてもらって、そのアイテムを目当てにお買い物に行ったりもします。

小学生の時にオーディションに参加され、そこから芸能界の道を歩み続けていらっしゃいますが、お仕事を始めたばかりの当時の心境を改めて振り返るといかがですか?

当時は、自分が置かれた状況をあまり理解していなかったといいますか。保育士になることが夢だったので、いつまでこの世界で続けるのかなという気持ちはどこかにありました。でも、目の前にあるお仕事に対してなにか力を抜いたり、というのは性格的に無理なので、常にその時その時を一生懸命に頑張っていたら、現在まで続いていたという感じです。今は育児に家庭、そしてお仕事があり、全てが中途半端になってしまっているのではないかと、ジレンマに感じてしまう時もあるのですが、「できる限りのベストは尽くしているよ!」と考えるようにしていて。後悔は全くないです。

お仕事とプライベートとのバランスはどう取られているのでしょうか?

バランスは考えたことが全然ないんです。子どもたちに寂しい思いはさせないようにしよう、と意識はしていますが、結果的にそうさせてしまっていないかと不安になったり、満点がどこにあるかはやっぱり分からなくて。もう少し子どもたちのそばにいれたかも、もう少しこうできたかも、実はこの仕事もできたかも。そう考え出したらきりがないと思うのですが、それすら考える余裕がないくらいには常に必死ですし、やっぱりここでも、自分の中では精一杯やっているという気持ちを持つことで腑に落ちています。

『3年B組金八先生』で上戸さんが 演じられた、鶴本直役の印象が深く残っているのですが、当時はLGBTについて、今のようにネットなどで知識を得たりすることもあまりできず、周囲の理解も少なかったと記憶しているのですが、どのように役と向き合われたのでしょうか?

今でも覚えているのですが、TBSさんの1階のカフェで、プロデューサーさんに私が当時モデルを務めさせていただいていた甲子園のポスターを広げられて。このイメージのまま演じてほしいと伝えられたのと同時に、今日からこの本を勉強してくださいと渡されたのが、虎井まさ衛さんが書かれた性同一性障害にまつわる書籍でした。それを自分なりに噛み砕い ていったんです。私自身、兄がいたこともあり、どちらかというと男の子と一緒にいる時間のほうが多くて。引き出しがあるほうだったとは思うのですが、とはいえ撮影現場では「声はもっと低く!」と注意されたり、はじめに髪を切っても「全然長いから、切り直してきて」と言われたり。やっぱり慣れるまではすごく時間がかかりました。終わった後も、声を地声に戻していくことすら難しくて。とにかく低い声ばかり出していたので、撮影が終わってからの切り替えも大変でした。

そうだったのですね。私生活でも役の影響を感じるタイプでしょうか?

そういうタイプだと思います。よく喋る役を演じていたら日頃からよく喋るようになりますし、もの静かな役だとしたら普段から静かになってしまったり。スイッチを入れたら基本的にそのテンションのままなので、演じている期間中は、あまり意識的には入れ替えをしていないです。

『3年B組金八先生』への出演を経て一層飛躍をされたと思うのですが、その後のお仕事にはどんな影響がございましたか?

見事に寝る時間はなくなりました! 3ヶ月に1回はお休みを、と事務所と約束していたのですが、『3年B組金八先生』の撮影時頃から、そのお休みを獲得することに本当に一心不乱で。「3ヶ月以上休んでいない!休みなんてもらえてない!」と泣きながら怒っていたことも、今となっては懐かしい思い出です。

忙しくなるのも嬉しい反面、休みたい気持ちも募っていった感じでしょうか?

実は嬉しいという気持ちがあまりなかったんです。もちろん年齢的なものもあると思うのですが、夢が別にあったので、当時は“大女優になって映画の主演を!”という意気込みより、映画のお仕事をいただいても不安になることのほうが多かったですし、もうやりたくないなと感じる時もあって。それでも“やるしかない”という自分自身への説得との戦いでした。結果的には、作品をはじめ、本当に宝物のような出会いがいっぱいあり感謝しています。でも当時の自分にはまだ理解できなくて、同年代の子と自分を比べてはもっと遊びたいと思っていたし、普通に外を歩きたいという想いが強かったです。

その中で、続けていくモチベーションとなっていたものは何だったのでしょうか?

最初のモチベーションは、母にお家をプレゼントしたいというその一心でした。

かなり早くに叶えられていますよね。

20歳になる少し前ぐらいに、大きくはないですけどマンションを贈ることができて。夢が叶ったので、自分が好きな時に辞めてもいいかなと思ったら、スッと肩の荷が下りたといいますか。気持ちがすごく楽になったし、今あるお仕事が終わったらもう辞めようぐらいの区切りをなんとなくつけていたのですが、あれよあれよとレギュラーのお仕事などが入ってきて、流れるままに身を任せてみようと。現場はやっぱり楽しいですし、人と出会うこと、人と一緒に過ごすことも楽しいので、目の前のお仕事に一生懸命に向き合ってきた結果、今まで続けてこられているんだと思います。

年齢を重ね、お仕事に向き合う姿勢や自身の捉え方にも変化はございましたか?

はじめの頃はチャレンジングなお仕事も多かったのですが、今はスケジュールを含め、あらゆる観点から見て、慎重に判断するようになりました。結構ビビリで臆病なタイプなので、挑戦できるかどうかは自分のキャパシティを考慮しながら、事務所や家族とも話し合い、一つずつお仕事を選択するようにしています。割と緊張しやすかったりもするので、作品に入る時も、長い台詞があるといまだにドキドキします。きっと私は、演じることと同じくらい、現場も好きなんですよね。誰々さんと共演したい、あの監督さんとご一緒したい、このプロデューサーさんの作品だったらどんな内容でもやりたい。そういう視点でお仕事をお受けすることのほうが多くて、やっぱり今後も楽しくお仕事していたいなと思います。生活のタイミング然り、作品との巡り合いのタイミングにも身を任せながら、ぼろぼろになれるぐらいの作品と出会えたら嬉しいです。

身も心もヘルシーでいるために、日頃から意識していることはございますか?

ストレスを溜めないこと。合わないと感じる人とは深く関わらないようにしているので、人間関係のストレスはそこまで溜まらないんですよね。どちらかというと、身体のストレスは敏感に感じるほうなので、辛いと感じる時はどこかしらで隙間を見つけてマッサー ジに行ったりしています。それで大抵のことがクリアできちゃうぐらい。思考が少しマイナス気味な時も、マッサージに行けば解決します。

美容面でも気をつけていることはありますか?

私は敏感肌のほうなので、アイテムを色々と試すことなどはあまりせずに、少しでも肌の調子が悪いと感じたら、皮膚科に行って毛穴の洗浄からしてもらうことが多いです。使うとしても、シンプルな化粧品で保湿をするのが、自分の肌に一番合っている気がします。あとは汗をかくこと。水分を溜め込みやすい体質なので、ホットヨガに行ったり、体調によってはそれをトレーニングに変えたり。頑張りすぎず、スローに動きながらもしっかり汗をかけるし、むくみも取れて肩こりもなくなって、といいこと尽くしで最近はホットヨガ率が高いです。

今号のGIANNAでは「ENCHANT=“魔法をかけよう”」をコアテーマとして掲げているのですが、ハッピーな気持ちでいるための魔法のようなアドバイスをいただきたいです!

自身のハッピーが何かを見つけると過ごしやすいかもしれないなと感じます。例えば私はそれを“マッサージ”と決めていて。美味しいご飯を食べることでもいいと思いますし、友達とカラオケに行くことでも、お買い物をすることでも、自分にとってのベストなストレス発散方法を分かっておくと、常にポジティブな気持ちでいられるんじゃないかなと。没頭できる趣味があるのもいいことですよね。

上戸さんの趣味は何ですか?

美味しいご飯を食べることです! 食べることが基本的に大好きなのでご褒美でもありますし、みんなで一緒に食べる時間がすごく大切です。あとはお掃除。家では、落ちているものを拾っては籠に入れる作業を常にやっています(笑)。本当に趣味という感じでずっとお掃除してしまうのですが、それはそれでやりすぎかなと思いながらも、家の中が綺麗でないと結局ストレスになってしまうので。

お時間があったら新たに始めてみたいことはありますか?

着付けの練習です。数えきれないぐらい着させてはいただいていますし、着付け師の方が着させやすいように動くことはできるのですが、自分で着付けるとなるとまだまだで。着させていただく際は、帯の結び方もいつも見えないので、娘のお祭りで着付けをする時も、どう結んでも形になりやすい加工のされた帯を選んだりしてしまって。なので浴衣や着物を身につける役をいただいたら、リハーサルでは自分で着られるように、まずは着付けを習いたいなと。

上戸さんが描く理想的な女性像があれば教えてください。

女性に限らずですが、相手に気を遣わせない人です。ほかの俳優さん、女優さんと共演する中で、素敵だなと好感を抱くのは明るい空気感を携えている方。自然と場の雰囲気も良くなりますし、周りへの配慮が行き届いているからこそ、過ごしやすい時間を送らせてもらえるのかなと。色々な人に心配りができる方のことは真似したいなと思います。そういう方の周りには同じような人が集まるとも感じますし、その気配りができる空気感がすごく好きです。

これは譲れないというマイルールはありますか?

嘘をつかない。自分を繕わない。そして、感謝の気持ちを忘れないことです。

最後に、今後の展望を教えてください!

いい女性であり母親であり、いい役者になりたいので、努力を惜しまず、一生懸命過ごしていきたいです!

PROFILE

女優 上戸 彩 Aya Ueto

1985年9月14日生まれ。東京都出身。オスカープロモーション所属。1997年、芸能界入り。2000年にドラマ『涙をふいて』で女優デビュー。『3年B組金八先生』第6シリーズ(2001~2002)で性同一性障害を抱える難しい役どころを演じ、大反響を呼ぶ。その後も様々な著名作品やテレビ、CMなどで活躍。映画『シャイロックの子供たち』にて、第47回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。主人公の妻・坂本葵役を演じている映画『SAKAMOTO DAYS』 が2026年GWに公開予定。また、大ヒットを記録した前作に引き続き、主人公・ジュディ役の日本語吹き替えを担当している、映画『ズートピア2』が全国劇場公開中!

©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

『ズートピア2』

動物たちが人間のように暮らす超ハイテクな文明社会、そして「誰でも夢を叶えられる」という理想の楽園<ズートピア>。その街で暮らす、前向きで夢を信じるズートピア初のウサギの警官・ジュディと、元詐欺師で皮肉屋だけど頼れるキツネの相棒・ニックは、何もかも正反対だけど特別な絆で結ばれていた。ある日、突如現れたヘビのゲイリーをきっかけに、ふたりは再びバディを組んで潜入捜査を行い、ズートピアの過去に秘められた巨大な謎に挑むことに。その先には、ジュディとニックの絆が試される、ズートピア最大の危機が待ち受けていた──。前作をはるかに超える圧倒的なスケールと多種多様なキャラクター、さらに謎が謎を呼ぶストーリーをぜひ堪能して。

Model:AYA UETO(OSCAR PROMOTION) Photography:MASATO MORIYAMA(TRIVAL) Styling:LIM LEAN LEE Hair&Makeup:AKEMI KIBE(PEACE MONKEY) Edit&Text:SEIRA MAEHARA