FLOW of ENERGY MIKA NAKASHIMA

FASHION

自然界と同様に、人々の人生も循環の中に存在するもの。パワフルでありながら、どこか儚げでやわらかい。そんなエネルギーの流れに身を任せ、幻想的かつ現実的な世界線が併存する愉悦の輪郭を、アーティスト・中島美嘉さんと描き出す。

apron dress¥154,000 skirt¥56,100 both by WILDFRÄULEIN tops¥41,800 by JOHN LAWRENCE SULLIVAN/ MAT T. ring¥13,20 0 by LIMI feu bracelet¥5,940 by ABISTE

ーー強くもしなやかな様を表現した“strong and flexible”を今号のテーマとしているのですが、中島さんが描く理想の女性像はございますか?

結局シンプルに、カッコいいのが好きです。綺麗、可愛いという表現をしてもらえることも嬉しいのですが、どちらでもないカッコよさみたいなものが昔から好きで。お仕事でドレスをいっぱい着させていただくからこそ、バランスを取るために髪を切ったりもしていたので、何かに振り切らない中間のようなものに惹かれるのかもしれません。

ーー幼い頃は声にコンプレックスがあったとのことで、どんなことがきっかけで歌手としての気持ちが固まったのでしょうか?

デビューが決まってからだと思っていて。歌い方を研究したり、色々と経験を積んでいくうちにもちろん自分の声は好きになったし、“歌”というものが大好きだということは間違いないのですが、自信があるかというとそれはまた別の話で、未だに自信はついていないんです。ただ、“上手い”の定義は人それぞれですし、ステージに上がったら自然と前向きな気持ちになるというか、それまでに練習は重ねてきているので、歌を通して気持ちを伝えること、伝わることを一番に頑張れたらいいなと私は思っています。

ーー歌手として今感じることはありますか?

人に対して私が共感することを、自分の歌のテーマとしていて。年数を重ねて経験が増える分、共感することも多くなってきているので、若い頃に歌っていた歌や書いていただいた歌詞、自分で書いた歌詞さえも、今のほうが響くと感じることが増えました。

ーー普段はどういうファッションがお好きですか?

仕事との違いという意味では、最近のプライベートではぱっと着られる楽な服装が増えました。ただ、あまり好きなテイストが変わらないこともあって、楽な服も着つつ、もう十何年ずっと同じものを着ていたりもします。

PROFILE

アーティスト・俳優 中島 美嘉 Mika Nakashima

1983年2月19日生まれ。鹿児島県出身。初めてレコード会社に送ったデモテープがきっかけとなり、2001年にドラマ『傷だらけのラブソング』のヒロインに抜擢され、同ドラマの主題歌『STARS』でデビュー。2ndアルバム『LOVE』はミリオンヒットを、シングル『雪の華』など多数大ヒットを記録。2005年には矢沢あいの人気コミックを原作にした映画『NANA』に主演し、NANA starring MIKA NAKASHIMA名義で同映画主題歌『GLAMOROUS SKY』を歌いチャート1位を獲得。2016年より台湾、中国深セン、上海公演を実施するなどアジアでの活動も勢力的に行い、現在初のソウル公演を含む、アジア6都市での単独公演「MIKA NAKASHIMA ASIA TOUR 2025」を開催中。

Model:MIKA NAKASHIMA(OUR SONGS) Photography:KIZEN(W) Styling:KOSEI MATSUDA(NOBODCR) Hair&Makeup:HIROKAZU NIWA(maroonbrand) Edit&Text:SEIRA MAEHARA