GIANNA BOYFRIEND#10 飯島寛騎未公開インタビュー解禁!

COLUMN

Q. GIANNAシリーズ初出演ですが、撮影はどうでしたか?

今回の撮影は、驚くほど自由にやらせていただきました。だからこそ、その瞬間に感じたことや思ったこと、自分なりの服への感性を、素直に表現できたと思います。ここまで思いきり表現できる機会はそう多くないので、自分にとっても限られたチャンスの中での大きな挑戦でした。撮影を通して新たな気づきや発見もあり、本当に濃密で、充実した時間だったと感じています。

Q. 今回の全体テーマが「UNSTOPPABLE DRIVE/止められない衝動」なのですが、自分を突き動かす止められない衝動・原動力はなんですか?

普段は役者として仕事に向き合っているので、作品に入るとなった瞬間から気持ちはノンストップになりますね。撮影のない日でも台本を覚えたり、役について考えるなど、頭の中は常に現場とつながっている感覚です。朝から夜まで現場にいて、そのままの自分で作品の中に入り込んでしまうこともあるので、時間を忘れてしまうことも多いです。その衝動のようなものは、止まらないのかもしれません。ただ、普段から役について考える時間がある分、オフの日は本当に何も考えないようにしています。意識的にスイッチを切って、心と頭を休ませていますね。

Q. 自分らしさを大切にするために、普段から意識していることはありますか?

常に「自分はかっこいいんだ」と思うようにしています。何事も思い込んだ方が、物事はうまくいくとよく言うじゃないですか。もちろん謙虚さは忘れませんが、そのうえで自分を肯定することを大事にしています。たとえば、顔を洗ってふっと顔を上げた瞬間に「今の角度、いいな」とか、意識的に自分を見るようにしています。やはり表情を扱う仕事でもあるので、どの部位がどう動くのか、どの筋肉が反応するのか、声の出し方や、どこに心地よさがあるのか、そういったことを日々細かく研究しています。実はもともと、自分に自信がなかったのですが、表に立つ仕事をしている以上、自信のなさはそのまま画に出てしまうので、特に意識して向き合っています。

Q. 「もう無理だ」と思った状況を乗り越えたエピソードはありますか?

無理だと思ったら、思いきって諦めます。逆に諦めないと、100パーセントでやらなければと自分を追い込んでしまうことも多いじゃないですか。一度「もう無理、やめた」と手放してみると、不思議と気持ちが楽になって、返って自然にできたりするんです。あえて、全部の装備を捨ててみる。こうしたい、ああしたいと考えていたことを一度すべて止めると、身体がすごく軽くなって、逆に「もうやっちゃえ」という感覚になりますね。考えても仕方がないときは、そうやって切り替えます。もし結果がダメだったら、それはそれですし。ですが、たとえ失敗だとしても、その中には必ずひとつくらいは今後に活かせる“成功”があると思っています。その小さな成功を見つけられたらいいな、という気持ちで、いったん手放すようにしています。

Q. ファッションにおいて、止まらないエネルギーを表すならどんなスタイルですか?
ファッションで言うと、僕はもともとシャツが好きなのですが、自分が持っている身体のラインと、服のラインをミックスしたときに、何が生まれるのか。どちらかというと、かっちりとしたきれいめなスタイルが基本で、持っている服も仕事で着るものも、比較的きれいめなものが多いです。ただ、アクセサリーやピアス、ヘアスタイルであえてバランスを崩すこともあります。どこかで“激しさ”を足せると思っているので、そういう意味では服装はクリーンかもしれません。指先まで表現する、ということも強く意識しています。お芝居でも同じですが、小指の先ひとつで全体の表情はまったく変わると思っていて、今回の撮影でもそこは意識しました。ど真ん中のストレートではなく、あくまでギリギリのストライク“その一線を越えたらアウト”という感覚を丁寧にチューニングしながら、その中で思いきり表現を爆発させています。

Q. 最近のお気に入りのスタイルはなんですか?

デニムのセットアップを着ることが多いですね。今日は久しぶりにライダースジャケットを引っ張り出してきました。これはかなり古いもので、父から譲ってもらったライダースなのですが、おそらく30年近く前のものだと思います。正直、古臭いアイテムですけど、そこにあえて新しいアイテムを組み合わせて、新旧をミックスさせるのが結構好きなんです。もちろん、全身を新しいものでまとめる日もありますし、朝起きたときのテンション次第で服を選んでいます。

Q. ファッションに興味を持ち始めたのはいつからですか?

中学3年生くらいのころですかね。もちろん学生でお小遣いも少なかったので、手持ちのものでどう工夫するか、という感じでした。当時は原色やビビッドなカラーが多く、赤や黄色、青、紫など、とにかく攻めていました(笑)。それが歳を重ねるにつれて、「ここはワンポイントにしよう」とか「全部はうるさくしない」という引き算の感覚が身についてきて。アルバイトでアパレルの仕事をさせてもらったことも大きくて、そこで学んだことを自分のスタイルに落とし込んでいって、上京してからもさまざまな服に触れて、自分なりに整理する、そのように常に“引き算”を意識しています。引き算の中で新しい発見があったり、懐かしいラインに出会ったりするのが楽しいですね。ファッションに絶対の正解はないと思うんです。正解がないからこそ、自分の好きなように自由に楽しめばいいと思います。

Q. 細部までこだわりが見えますが、それは俳優業など何事にも反映していますか?

そうですね。昔から、あまり決めつけられるのは好きではなくて。ですが、すべてを自分ひとりでやろうとするとまとまらないので、周りの意見をもらいながら、引き算を意識して表現するようにしています。お芝居でも同じです。台本を家で覚えても、現場で100パーセント完成させるわけではなく、まずは50パーセントくらい作って臨みます。現場に行ってみないと、やはり感覚は掴めないこともあるので。服も同じで、着てみないと似合うかどうかはわからない。そこで店員さん、俳優業で言うところの監督など、周囲の意見を取り入れることで、自分では思いつかない面白さに気づくことがあります。そうして自分の意見と周囲の意見を組み合わせて100点以上を叩き出そうとする。それが、表現としての楽しさでもあると思っていて、僕自身も常に楽しみながら取り組んでいます。

Q. デビュー10周年を迎えて、この10年で一番変わったなと感じる部分はどこですか?

友人からは、昔から全然変わらないとよく言われます。上京して9年になりますが、さまざまな人と出会い、年上の方の意見も、弟役の子どもたちの意見も聞く中で、自分は変わるのかなと思っていましたが、ギラギラしていないね、と言われることが多くて、それは自分にとっての成長だと思っています。昔はこだわりが強く、自我も強かったと自負していて、「いや、僕の意見は変えないので」という感じで、怒られることも多かったのですが、30歳近くになり大人になった今、内側にその自我を内包させることができるようになりました。あとは、体の力の抜き方がうまくなったことも大きいです。肩肘張らずに、仕事もプライベートも自然に楽しめるようになった。何も考えず過ごす時間や、集中して打ち込む時間の使い方も、以前よりずっと上手くなったと思います。

Q.  10年前の自分に伝えたいことはありますか?

振り返ると色々と大変だったけど、「なんとかなるよ」と言ってあげたいです。デビュー当時は、ありがたいことに月に一度休みがあるかないかくらいの忙しさで、仮面ライダーの撮影も肉体的にすごくハードでした。今の自分では絶対にできないけれど、当時は20歳前後だったからこそ乗り越えられたんだと思います。でも、その先にはたくさんの出会いや楽しいこともあって、学生時代の自分にとってはその世界が全てかもしれないけど、さらにワクワクする毎日が待っているので、ドキドキワクワクする日々はまだ終わらないし、「常に青春しています」と伝えたいです。

Q. 次の10年は、どんな俳優・表現者でありたいですか?

10年後は40歳近くになりますが、まずは健康でいてほしいです。やっぱり体を動かさないと、何もできないですからね。最近は運動をしたり、食事に気をつけたり、お酒を控えめにしたり、早寝早起きを心がけたりと、健康管理を意識しています。そのおかげで1日が長く感じられるし、充実感も高まっていて。やはり、健康でいることがまずは第一優先ですね。今30歳近くで、10年後には39歳。見た目もそれほど変わらないとは思いますが、そろそろ体や心の変化も感じる時期かなと思います。少しずつ色気も出てきたら嬉しいですね。年齢を重ねることを楽しむ気持ちは大事にして、髪の毛の白さやシワなども、自分の人生の味わいとして受け入れていたらいいなと思っています。

Q. 人生の中で挑戦しておきたいことはありますか?

友達と話していて、「アフリカに行ってみたくない?」と盛り上がったんです。行こうと思わないと、行く機会は中々ないですし。でも、国立自然公園の何百匹もの動物たちが自給自足で暮らす光景を実際に見たら、自分がすごくちっぽけに感じるんじゃないかなと思って。生命力や命の輝きを、肌で感じてみたいですね。当初は30半ばくらいで行こうかと思っていたのですが、意外と直近のほうがいいんじゃないかと。早くに経験してみたいです。行ったことのない場所はまだまだたくさんあるので、その都度思い立ったら旅行してみたいですね。現地の人と話したり、電車に乗ったり、ベンチに座ってぼんやり景色を眺めたり、どんな形でも日本では見られない世界、地元では体験できない世界、仕事では触れられない世界を見てみたいですね。

Q. 最後に、今後の展望を教えてください。

変わらず、目の前のものには丁寧に向き合いながらも、ときには力強く、荒々しいと思うほどのエネルギーで表現していきたいと思っています。今後は、先ほども話したように、まだ知らないさまざまな世界や、多くの人々に出会ってみたいです。それによって自分に何が生まれるのか、今まで感じたことのないようなパッションやバイブスを、これからも皆さんに届けていきたいと思っています。あとは、健康に生きていこうと思います(笑)。

Model:HIROKI IIJIMA(OSKER PROMOTION) Photography:SHIGERU MASUI(AOI Pro. GLOBAL)
Styling:LIM LEAN LEE Hair&Makeup:YUDAI MAKINO(vierge) Edit&Text:YUHA KUSUNOKI