
心拍数を適度に上げることが身体にいいように、胸が高鳴るようなちょっとした刺激は、人生をうんと豊かにしてくれる。自身の意外な一面に出会えるかもしれないし、もっと自分を好きになれるかも。そんな高揚的な兆しを感じさせる装いを、凛とした美しさほとばしるタレント・ホラン千秋さんと具現化。心拍数を適度に上げることが身体にいいように、胸が高鳴るようなちょっとした刺激は、人生をうんと豊かにしてくれる。自身の意外な一面に出会えるかもしれないし、もっと自分を好きになれるかも。そんな高揚的な兆しを感じさせる装いを、凛とした美しさほとばしるタレント・ホラン千秋さんと具現化。
INTERVIEW
撮影はいかがでしたか? 印象に残っている衣装はございますか?
普段、今回の衣装のようなお洋服を着ることがあまりないので、どのスタイリングもすごく新鮮で、撮影していてとても楽しかったです。ルックによって雰囲気も全然違いましたが、ボリューム感のあるドレスにジャケットを重ねたスタイリングが特に印象的でした。ジャケットの上にワンピースを重ねるなど、こんな着方があるんだという新しい発見もあって、特別感がありましね。写真になると洋服たちがまた異なる表情を見せるので面白かったです。
普段はどういったファッションがお好きですか?
パンツスタイルなどのカジュアルな格好が多いです。スカートを穿く時もふんわりとしたものより、レザーライクな素材で甘くなりすぎないものを選んで、引き算したスタイルが多い気がします。ただお仕事では、例えばメイクがカッコ良い雰囲気だから、バランスを取るためにリボンがあしらわれた甘めの衣装を纏うなど、普段の自分にはないチャレンジをすることもあります。
6歳から芸能のお仕事をされていますが、元々興味があったのでしょうか? お仕事を始めたばかりの当時の心境はいかがでしたか?
幼い頃からこの業界に携わっていたので、当時は“芸能界”という意識はあまりなかったんです。親の友人の勧めでキッズモデルをしていて、可愛くしてもらったり写真を撮ってもらったりすることが楽しいな、という気持ちから始まり、カメラの前でお仕事をすることが自然な流れという感覚だったので、そのまま育っていった感じかもしれません。
そうだったのですね。人生が動いたと感じた転機はございましたか?
どこを切り取るかにもよりますが、大学生の時にアメリカに留学したことは、一つの転機になったのかなと。役者を目指していたので演劇を勉強しに行ったのですが、周りに日本語を話せる人はいないような環境でチャレンジしたかったんです。そんな中で、日本ってどんなところなの?東京では何して遊ぶの?など、現地の学生から日本について聞かれることが多く、それに対して答えることや、自分の言葉で何か説明をすることが楽しいなという体験を得たんです。その経験がいきたのは、帰国して大学を卒業した後ですね。相変わらず仕事で結果が出ないという中、自分の人生について前向きに、建設的に考えることができました。自分はどう生きたいか、一方で生活していかなくてはならないという現実もある。そのちょうど良いバランスを考えた先に、今も続けているおしゃべりのお仕事にも挑戦してみたいという気付きに出会えたんです。いろんな価値観や可能性に触れられたアメリカ留学は、人生においてすごく良い体験になったと思います。
留学は、大学生になったら行こうと前もって決めていたのでしょうか?
全く計画になくて(笑)。大学生になっても役者として全然芽が出ない中、このまま日本にいてお仕事やオーディションの機会が訪れるのを待ち続けたり、上手くいかないことを誰かのせいや時代のせいにしたりする以前に、まず自力をつけなくてはいけないな、と目が覚めたのがきっかけで。日本語も通じない、知り合いが誰もいない国に行って、ゼロベースで自分を試したかったという感じでした。
帰国後、2012年から『NEWS ZERO』にて、2017年からは『Nスタ』にて約8年に渡りキャスターを務めていらっしゃいましたが、報道の最前線に立ち感じたこと、他のお仕事とは違い大変だったことはありましたか?
本当に大変なのは事件や事故、災害の渦中にいる方々です。報道に限らずではありますが、やはり自分の言葉に責任を持って何をどうバランスを取りながら伝えるか、ということは常に意識していたと思います。
キャスターを務めたことでご自身の中で変化はございましたか?
バラエティや報道番組に関わらず、自分が発する言葉には責任を持たなくてはいけないので、“キャスターを務めたから”ということが理由で特段変わったということはないかもしれません。ただ、報道番組に関しては事件や事故、災害で被害に遭われた方がいるので、その渦中にいる方々の状況をより鮮明に想像して心を寄せることは意識していました。
お仕事をする上で、変わらず芯に置いていることを教えてください。
その瞬間、その時代によっても違うとは思うのですが、基本的には“役に立てるか”という考えがコアにあるのかなと。私に与えられた役割をしっかり考えよう、その役を全うしよう、ということはどんな時も意識しています。対価をいただいてお仕事をしているので、まず求められていることに対して応えることは最低限として、それ以上のものをお返ししたい。そこはずっと変わっていません。あとは、自分の信念に反することはしない。求められていたとしても、誰かを傷付けるようなことだったり、自分の信条に反することは言わないです。テレビが放送される手前ではスタッフさんに対してどう応えられるか、それによって視聴者の方を傷付けないかなど、自分を中間地点として、その手前と先とで自分の仕事を見極めています。
昨年よりYouTube番組をスタートされていらっしゃいますが、以前から計画していたのでしょうか? 始めてみていかがですか?
計画はしていなかったのですが、漠然とYouTubeをやろうかなといった話をマネージャーさんにしていたんです。本当にやるのであれば、何をコンテンツにするかがすごく大事なので、まず自分がコンテンツとしてやりたいものがあること、そして実現可能であること、さらに情熱を持てるものであること。だけど根を詰めすぎても疲れてしまうので(笑)、持続可能な形で、かつ好きなことをきちんと納得する形で世の中にお届けできる、というタイミングが昨年にピタッと訪れたので、始めることになりました。実際に始めてみて、すごく楽しく感じると同時に、制作の苦労というか、普段お世話になっているバラエティ番組のディレクターさんって本当に大変なんだなと身を持って実感しました。モザイクをかけたりBGMを選んだり、撮影した映像のどこを使うかを選んだり。でも、好きで始めたことだし、大変でもそれが苦にならずに続けられる楽しさと、それとは別に誰に指示されるでも何かを求められるでもなく、純粋に自分の情熱を注げばいいというワクワクだらけで。たくさんの方に見ていただけたらもちろん嬉しいですし、一つ形になる度に嬉しくて、とても充実しています。
旅もお一人で撮影されていらっしゃるんですよね。長時間、一人語りされている動画なども拝見して、慣れているからこそなんだろうなと感激しました。
ラジオを収録している感覚に近いかもしれません。それを映像付きで撮っているようなイメージというか。逆に今日のファッション撮影のように、どの角度だと服が一番美しく見えて、照明が効いてくるのか、などといったことが自分の感覚としてないので、今回の撮影のほうが難しいなと思いますし、今日は本当に皆さんの力に助けられた撮影となりました!
他に新たに挑戦してみたいことはありますか?
今はまだ、新しく始めたYouTubeを継続してお届けできるように頑張りたいという気持ちが強くて。それこそさっき話に出た、長時間喋るといったことを映像なしでPodcastにしても楽しそうだなとかは考えますね。でもそれも見切り発車はではなく、継続できる形が自分の中で明確になったらかな。とにかく作り続けることが一番難しいので、それを苦と感じずにできるものが見つかったら新しく挑戦してみたいですが、今はYouTubeを頑張ること。それ以前に、普段から携わっているお仕事もまだまだ頑張りたいですし、そこに支障をきたさないようにしないと (笑)。深夜まで編集作業をしているので。
皆さん、遅くまで編集作業されているイメージ があります……! コンテンツのアイデアはどうやって湧いてくるのでしょうか?
どちらかというと私はアイデアに乏しいタイプですし、企画を出し続けるのは大変ですよね。ただ、私は旅が好きだし、旅に出れば自ずとコンテンツになるので、次の旅先を考えれば良いだけなので楽しいです(笑)。毎回企画ものでアイデアを出している方 はすごいなと思います。テレビの企画然り、スタッフさんは本当にすごいんだなと、自分もYouTubeで動画を制作するようになって改めて思いましたし、ますます尊敬しています。
旅は海外が多いですか?
国内旅行も好きなのですが、国内だと顔を出して撮っていることにどうしても照れてしまって(笑)。撮影禁止な場所も多いので、結果海外のほうが撮りやすいこともあり、海外旅行のコンテンツが自然と多めになっているかもしれません。
今まで訪れた国でお気に入りの場所はございますか?
すごく好きなのはフィンランド。ライフスタイルやインテリアも好きですし、夏と冬とで景色が全く異なるので、色々な表情に出会えるのも理由の一つです。冬は雪のワンダーランドみたいな雰囲気が、夏は自然の息吹を感じさせる緑がとても豊かで、どちらの季節も魅力的です。あと、今年訪れて大好きになったのが、アイスランド。この世に楽園があるとしたらアイスランドだなと感じました。それはお花畑みたいな楽園ということではなく、険しいけど美しいというか。火山から噴出した溶岩が冷えて固まってできた、真っ黒な大地が遠くまで続いていたり、真っ青な氷河があったり。ものすごく寒いですし、冬は日照も4時間ぐらいしかない厳しい土地でも、人々は生活を続けていて、この自然を守ってきたんだなと心を揺さぶられました。プレートがぶつかり合う“地球の割れ目”もあって、生き物としての地球を感じられるすごく良い場所だったので、アイスランドはおすすめです。
行ってみたいです! 宝塚がお好きだと拝見したのですが、他にも夢中になっていることはありますか?
宝塚とYouTubeの編集、韓国ドラマでだいたい満たされていて、もう溢れちゃうぐらいです(笑)。長年続けているのはベランダ菜園で、春を迎える時期にハーブを植えれば、ゴールデンウィーク過ぎ頃にはフレッシュなバジルを使って料理ができるので、種まきのシーズンを迎えるのが楽しみです。
ホランさんの“自分らしさ”はどんなことで感じられますか?
“らしさ”ってすごく曖昧な概念だなと思ってから、自分らしさをそこまで追い求めなくてもいいのかなと。だって、機嫌が良い日はもちろん自分らしいけど、機嫌が悪い日も私らしいはずなんです。どの瞬間をもって自分らしさというのか、そこに方程式がないので、定義に翻弄される必要はないのかもと最近思うようになりました。一方で、こういう瞬間の自分好きだな、という“好きな自分”の感覚は割と明確に持っていると思うので、自分が好きな自分でいられる時間を長くすれば、それが自ずと、いわゆる“自分らしさ”に繋がっているのかなと感じています。
理想的な女性像があれば教えてください。
いろんな人の話や意見を取り入れながら、それを一つにまとめることができる、「良いね!」と柔軟に対応できる人。マインドが軽やかな人はすごいと感じます。私は、自分の好きなものが明確なタイプなので、これだ!と感じるものにこだわるのは得意なのですが、逆に言えば、他の新しい選択肢を試してみるのが苦手で。試して失敗するより、確実に好きなものを変わらず追いかけてしまうんです。それが悪いわけではないのですが、居心地の良いところで完結してしまって、新しいものも生まれづらいという弱点があるので、フレキシブルに対応できる人には憧れます。
何かに悩んだ時はどう解決することが多いですか?
初めは誰かに話を聞いてもらうことが多いです。というのも私はネガティブなタイプなので、起こり得る最悪のパターンを考えがちなのですが、母やマネージャーさんといった周りの人は、大丈夫だよとポジティブに変換してくれて。適当に流しているわけではなく、物事を違う視点から捉えながら、「今までもどうにかなってきたんだから、大丈夫」と支えてくれるような、信頼関係があるからこその言葉で。なので悩んだりした時は、自分の中で負のネガティブの渦に沈むより、身近で信頼できる人たちに話すようにしています。それでも消化しきれない時は書き出すのが効果的ですね。日記に書き出すと思考が整理されるので、書き終わる頃には「こういうことか、オッケーオッケー。じゃあここからどうしようか」と、建設的に次のステップに向かえることが多い気がします。
身も心もヘルシーでいるために、日頃から意識していることはございますか? また、美容面で気をつけていることはありますか?
いっぱい笑うこと。先ほどのネガティブの話ではないですが、私は、例えば99%はまっさらな紙でも、そこにインクを落としてしまってついた点が気になってしまうタイプだったんです。だけど、「よくよく考えてみたら、99%はまだ白いじゃない!」と視点を変えられるように頑張っていて。大変なことも嫌なことも、皆さん人生には色々とあると思うのですが、それをなんとか面白がってみることが大事なことかなと思っています。私自身まだまだ修行の身ですが(笑)。美容面はとにかくよく寝て、バランスの良い食事を摂ることを大切にしています。土台が整っていないと、どんなに高級なエステも化粧品も最大効果は得られないと思うので、人が生きる上で昔からこれは大事だよね、と言われていることを丁寧に行うこと。食事面も、外食ばかりだと美味しくてついつい食べ過ぎてしまうので(笑)、自炊にしてバランス良く食べるなど、基本をきちんと繰り返すことが結果的に一番効果があるのかなと。
ご自身にとってのご褒美はありますか?
今は旅行に行く時間をとっていただけることがご褒美だなと感じます。そして、好きな人たちとお仕事ができることも、私にとっては人生の大きなご褒美です。お仕事がなかった10代、がむしゃらに頑張った20代。その20年分ぐらいのご褒美を、今こうして好きな人たちと一緒にお仕事ができるという形でもらえている気がします。お仕事があることへの感謝を忘れず、さらに好きな人たちと働けることって幸せ、と日々再確認することも、先ほどお話しした心身のヘルシーさやウェルネスに繋がるのかなと思います。
今後はどういう自分になっていきたいですか?
今後こうなりたいという願望はあまりなくて。というのも10代、20代でこうなりたいと願ってもなれなかったことが多かったですし、自分のこだわりを追い求めてもうまくいかないこともいっぱいありました。万策尽きて初めて、頑なだった自分の身を解いて外の声に耳を傾けてみたら、案外うまくいくことがあったんですよね。そういった経験を経て、「こうじゃなきゃいけない」と気負わずに、ワクワクするお仕事だよね、楽しそうだよねと感じられること、自分のキャリアの中でこれは絶対にいい経験になるよね、ということを一つひとつ積み重ねながら、幸せに健康に生きていければ、それでもう満点の人生です!
最後に、今号のGIANNAでは「“PUMPED UP(私を弾ませるもの、高鳴る鼓動)”」をコアテーマとして掲げているのですが、ホランさんの心を弾ませるものはなんですか?
良い仕事ができたなと感じる日は、私だけでなくチーム揃って充実感がすごくありますね。そういう心弾むお仕事を積み重ねていきたいですし、プライベートの充実のさせ方は得意なほうで、最近はたくさん引き出しが増えたなと実感しています。昨年もたくさん心が弾むお仕事に関わることができたので、今年も「今だからこそやってみたい」という気持ちを大切にして、頑固になりすぎず、しなやかな自分になりたいです。
PROFILE
タレント ホラン千秋 CHIAKI HORAN
1988年9月28日生まれ。東京都出身。アミューズ所属。6歳よりモデルを始め、現在はタレント、モデル、俳優として幅広く活動。2025年3月をもって、8年間キャスターを務めた報道番組『Nスタ』(TBS系列)を卒業。『THE 世代感』(テレビ朝日系列)、『出川一茂ホラン☆フシギの会』(テレビ朝日系列)などでMCを担当し、バラエティ番組を中心に数々の番組に出演している。
Model:CHIAKI HORAN(AMUSE) Photography:TON ZHANG Styling:KOSEI MATSUDA(NOBODCR) Styling Assistant:KUREHA TSUJI Hair&Makeup:YUKARI CLARKE(NOBODCR) Edit&Text:SEIRA MAEHARA
