クラシックなロックンロールの世界に、最新のファッションアイテムを大胆にミックス。それらはまるで、楽器の一部のように存在感を放つ。スタジオの熱気、ネオンの光、そして奏でられる一瞬のリズムー ーそれらすべてが、スタイルとして結晶する。まさに、ファッションが奏でるロックンロール。あなたは自身の“音”を、何で表現したい？
BOTTEGA VENETA
バッグが奏でる、静かなジャズ
使い込まれたシンセサイザーの鍵盤と、ヴィンテージ感のあるマイク。その間にそっと置かれたのは、イントレチャートカーフレザーの「ゲッタウェイ フォンポー チ」。クラシックなブラウンをベースに、レッドとブルーのアクセントがリズムを刻むように視線を誘う。このバッグが奏でるのは、無音の音楽。ファッションが音と出会い、ひとつの象徴的なアイデンティティとして響き合う瞬間だ。ステージの上でも、街角でも。主張しすぎず、でも確かに「今」を映し出す。そんなスタイルを求めるすべての人へ。
VALENTINO GARAVANI
バッグも、音楽も、人生にリズムを
ネオンが瞬くナイトクラブの片隅。時代を超えて輝きを放つジュークボックスと共鳴するの は、現代のラグジュアリーが宿るヴァレンティノ ガラヴァーニの「ネルコート グレインカーフ スキン ショルダーバッグ」。クラシックとモダンが織りなすコントラストは、まるで時を旅するような美しさ。滑らかなレザーに施されたメタリックなドームスタッズが、漆黒に暮れた街のリズムを奏でる。どこか懐かしくて、新しい。今宵、あなたのスタイルが“音”になる。
BURBERRY
言葉よりも先に語るもの
クラシックなマイクにそっと掛けられた、バーバリーのサングラス。淡いベージュのフレームと、深みのあるブルーが織りなすコントラストが、まるで音楽そのものをスタイリングしたかのように洗練された雰囲気を醸し出す。マイクは声を、サングラスは個性を語る。そのふたつが交わる瞬間に生まれるのは、静かなるエネルギーとスタイルの余韻。メゾンが描くのは、ただのクラシックではなく、時代を超えて語られる新たな物語。沈黙のなかに仕込まれたエレガンスは、すでに観客の視線を奪っている。
Photography:SHUN SASAKI(SIGNO) Styling,Edit&Text:RYOTA KOUJIRO